我が家の次男ミッキーには、自閉症スペクトラムとADHDがあります。

1ヶ月ほど前から、衝動性を抑えるお薬を飲んでいます。
(「いよいよ、服薬のスタート」)


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今回処方されたのは、ストラテラ、です。

ADHDの、不注意や多動・衝動性を抑える薬です。
ADHDの治療薬として、代表的なものに、ストラテラコンサータインチュニブ、の3種類があります。特性、困りごと、副作用、などを専門医が慎重に判断して、どの薬を処方するか決めます。私が調べた、薬ごとの簡単な説明を紹介しますので、ご参考までに。

また衝動性を抑える薬以外にも、抗うつ薬や精神安定薬が使われることもあります。体質に合う合わないもあります。薬選びは、慎重になさってくださいね。


ストラテラ

有効成分(アトモキセチン)。朝晩の2回服用。(効果は24時間持続するので、成人は1日1回の服用でも可)
脳内のノルアドレナリントランスポーターに作用し、再取り込みを阻害することで、ノルアドレナリンを増やします。神経への直接的な作用はないので、非中枢神経刺激薬に分類されます。

効き目も副作用も、比較的穏やかな種類です。飲み始めてから、1ヶ月ほど続けないと効果を実感しにくいと言われています。主な副作用に、頭痛、腹痛、吐き気、口の渇き、眠気、倦怠感、めまい、食欲低下、体重減少、便秘、などがあります。
液剤とカプセル剤があり、液剤があるのは、ストラテラだけ。液剤は、カプセルや錠剤が飲み込めない幼児でも、飲みやすのが特徴です。


コンサータ

有効成分(メチルフェニデート塩酸塩)。1日1回、朝に服用し、12時間効果が持続します。
脳内でドーパミンとノルアドレナリンのトランスポーターと結合し、再取り込みを阻害することで、ドーパミンとノルアドレナリンを増やします。神経に直接作用するので、中枢神経刺激薬に分類され、取扱に注意が必要です。

以前主流だった、リタリンの改良薬です。飲んですぐに、効果を実感しやすい特徴があります。主な副作用に、頭痛、腹痛、吐き気、口の渇き、食欲減退、体重減少、発熱、動悸、不眠症、睡眠障害、チック、などがあり、午後の服用は勧められていません。
錠剤のみ。徐放性製剤とよばれ、お腹の中で徐々に成分を放出するタイプの錠剤なので、噛み砕いたり、他のものに溶かしたりせず、そのまま水で飲み込まなければいけません。


インチュニブ

有効成分(グアンファシン)。1日1回、決まった時間に服用します。
2017年に登場した新薬で、まだデータがあまりない状態です。ストラテラやコンサータが脳内の神経伝達物質を増加させるのに対し、インチュニブはアドレナリン受容体を刺激し、シグナルの伝達を補強する作用があります。非中枢神経刺激薬です。

主な副作用に、血圧低下、徐脈(脈拍が低下する)、倦怠感、眠気、頭痛、めまい、たちくらみ、などがあります。眠気やたちくらみが起こりやすいことから、自転車や乗り物の運転、高いところに登る、組体操などの危険な運動を避けるように指導されます。また飲むのを急にやめると、血圧が急上昇する危険があるので、服用をやめる時は徐々に量を減らしていかなければいけません。
こちらも錠剤のみ。徐放性製剤とよばれ、お腹の中で徐々に成分を放出するタイプの錠剤なので、噛み砕いたり、他のものに溶かしたりせず、そのまま水で飲み込まなければいけません。



ミッキーは、以前にチックが出ていたので、副作用にチックがあるコンサータは使えません。

ストラテラは不安感も改善できるらしく、聴覚が過敏で、小さな音でもすぐ不安になってしまうミッキーには、ストラテラが向いているだろうとなりました。

また、液剤があるのはストラテラだけです。
ミッキーは、言葉の遅れ&発音や咀嚼に課題のある人なので、噛まずに飲み込む、カプセル剤や錠剤はまだ難しいかなと思います。シロップであれば、味だけの問題で、何とかクリアできます。ジュースなどに混ぜてもOKなので、小さな子には、一番飲ませやすいと思います。(ただジュースは苦味が目立つそうで、牛乳に混ぜるのが一番マシだと聞きました)

一般的に、幼児は副作用の出にくいストラテラを選択されることが多いようです。またミッキーのように、チックが出たことがある子は、コンサータは選ばれません。ただストラテラもコンサータも、食欲減退、体重減少の副作用があるので、副作用が強く出ると、成長期の子どもには向きません。

まずはストラテラやコンサータを試してみて、食欲減退の副作用が大きく出る場合、新薬のインチュニブも試してみる、という感じでしょうか(このあたりのさじ加減は、担当医とよく相談して決めてください)。ただインチュニブも、血圧を定期的に確認しなければならず、運動や運転に制限があるので、使いにくいかもしれません。
ストラテラとインチュニブは、副作用で眠気が出やすく、コンサータは興奮して不眠になるという特徴もあります。

副作用のない薬はありません。
子どもに副作用のある薬を服用させることは、親としてやはり心配はあります。

副作用と、薬の効果をてんびんにかけ、服薬によりよい生活を送ることができる、そういう付き合い方をしていかなければいけないし、成長とともに特性が落ち着いてきたら、減薬、薬の使用を卒業する、ということも考えていきたいです。