我が家の次男ミッキーには、自閉症スペクトラムとADHDの発達障害があります。

ミッキーは自閉症スペクトラムの特性から、場の空気が読めず、適切な行動を取ることが苦手です。わざと悪いことをして気を引こうとすることも多く、最低限「人に迷惑をかけない」ためにはどうすればいいのか、教え続けています。

→(「わざと悪いことをする原因」)

ADHDの衝動性がとても強い人なので、わかっちゃいるけどついやってしまうこともよくあり、自制心の育ちを待つしかありませんが、毎度やらかされてため息をつく日々です。

そんなミッキーを見ていて、気づいたことがあります。

彼の中には「興奮してしまうスイッチ」があり、それが入ると「自分でも抑えがきかなく」なってしまいます。遊んでいて楽しいと入りやすく、そんな時は静かな場所に連れて行ってクールダウンさせます。

また、「病院」や「図書館」など、「静かにしなければならない場所」に行くと、スイッチが入ってしまうことがあります。

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スイッチが入ってしまうと、声はいつもの数倍、足も手も止められなくなります。制止しても効果なし。図書館やスーパーなら出ればすみますが、病院は中で待たざるを得ないので、本当に大変でした。

2~3歳頃は騒いでしまう理由がわからず、どうして静かにしなければいけない場所に来るとわざとふざけるのかと通院が辛かったですが、一緒に療育に通ううちにわかってきました。

自閉症スペクトラムの人々は、「場所」と「行動」がセットになってしまうことがよくあります。「前後の流れ」や「意味」を理解しづらく、「ここは何々をする場所」というように覚えてしまうためです。

これは「構造化」といわれ、「着替える場所」「ご飯を食べる場所」と分けることで、やることがわかりやすく、気持ちの切り替えがスムーズにできるメリットがあります。「TEACCH」と呼ばれる療育手法に取り入れられている方法です。



つまり、「病院で騒いでしまった記憶」が強く残ってしまい、次に病院に来るとそれを「再現してしまう」のだと思われます。記憶が強く残ってしまったのは、まあ私が叱ったせいとか、何かを派手にひっくり返したとかいろいろ原因はあるかと思いますが、自閉症の人は記憶の仕方が私達とは異なるようで、突然過去の思い出が蘇る「フラッシュバック」もよく見られます。

よくない行動についても、「構造化」がなされてしまう可能性を、普段から気をつけておかなければなりません。その場所で何度かやってしまった後は、しばらくそこには寄り付かないとか、転院するのもひとつの方法だと思います。

「やってはいけない」とわかってはいても、「体が止められない」感じです。または「静かにしなければいけない」と緊張すると、逆に「スイッチが入って」しまうようです。これは今も完全に直ったとはいえず、以前よりはマシですが、油断するとすぐにスイッチが入ってしまいます。

我が家でとっている対策は、「騒いではいけない理由をわかりやすく伝え」「静かにできなければ入れない」と徹底します。何度か図書館で本を借りられずに強制撤去されてからは、少しずつ「静かにしよう」と本人なりに意識できるようになってきました。

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それでも、毎回入る前に約束事を再確認し、しつこいくらい念押しし、さらに集中が続く短時間でさっと用事をすませて出てきます。

「静かにできたね」と褒め、「静かにできた経験」を蓄積させます。「騒いでしまった経験」よりも「静かにできた経験」が勝れば、行動が修正できるのではないかと期待しています。

あとは、「手持ち無沙汰だと悪いことをする」ので、あえてお手伝いを頼むのも意外と効果があります。「カードを受付の人に渡してね」とか「本をかばんに入れてね」とか、「終わったら、外のベンチに座って待っていて」とか、具体的にやることを伝えると、かなりマシです。

スーパーはレジの会計時がいつも修羅場でしたが、折りたたんだエコバックを広げてもらったり(30秒くらいもつ)、袋に詰めてもらったり(ぐちゃぐちゃなのは諦める)、募金箱にお金を入れさせたり(リサイクル回収も好き)と、やることをいくつか用意しておくとおすすめです。