療育について

スクールカウンセラーの先生のお話

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先日、発達障害のある次男ミッキーと、特別支援学校の夏期集中講座へ参加してきたのですが、

→(「夏期集中講座への参加」)

その中で保護者向けの研修もあり、作業療法士や言語聴覚士の先生のためになるお話をたくさん聞け、とても参考になりました。具体的な接し方や参考文献も紹介していただけたので、家庭での生活に取り入れたいと思います。ですが、一番心に刺さったのが、スクールカウンセラーの先生のお話でした。

特別支援学校を巡回しているベテランのスクールカウンセラーの先生が1時間講習をされ、ご自身の経歴やこれまで印象に残っている相談などを紹介してくれました。保護者の相談はもちろんですが、中学部や高等部になると生徒自身が相談に来ることも多いらしく、「お母さんや周りのみんなに迷惑をかけて」と30分号泣して帰っていった子の話を聞くと、会場みんな涙ぐんでしまいます。

先生は仰ってくださいました。

「障害のある子を育てるということは、一緒に生きるということは、生半可なことではありません。みなさんがどれだけの苦悩と苦労をかかえていらっしゃるか、他の人間にはわかりえません。同じ障害児の親としても、同じ思いを抱えているとは限りません。一度は障害を受け入れて前向きになったとしても、寄せては返す波のように、何度も何度も苦悩がやってくるものです。辛くて当たり前、本当にみなさん、よくやってらっしゃる」

「私も若い頃は、もっとがんばりなさいよなんて、心の中では思っていましたが、今はとてもそんなことは言えません。よくやってらっしゃる。子供が嫌になる瞬間だって、あって当たり前だし、どうにかならないのかと泣くことも、当然です。パチンコに行って、憂さ晴らしなさったっていいんです。好きなものを食べるとか、好きなものを買うとか、ストレス解消の手段があるといいですね。そうでもしないと、お母さんが倒れてしまいます」

「どんな相談でもいいんです。好きな芸能人の話を1時間して帰る方もいらっしゃいます。それで、いいんです。そうやって、関係のない話をすることで気分転換ができ、また2週間耐えしのぶことができるとおっしゃるお母さんもいるのです。つらい時は、どうぞカウンセラーのところへ来てください」

この先生になら、いろいろと話してみたいと、思いました。

スクールカウンセラーって、何のためにいるのかと今まで思っていましたが、必要なのですね。最後の防波堤というか、あの先生になら胸の内を話せるというのは、話すことで救われるというのは、子育て中の親子にとって必要な存在だと感じました。

でもそれも、この人にならと思える先生でないといけません。

その先生は希望して、特別支援学校や盲学校など、配慮の必要な子供が通う学校を巡回しているそうです。なかなか、できないことだと思います。私も、長男ゲンキが2年生の時に、担任の先生と合わなくてしんどい時期があり、小学校のスクールカウンセラーに時々相談したりしていましたが、けっこう若い先生で軽い印象があり、通り一遍の相談ごとしかしませんでした。ミッキーの悩みをあの人に話したいかというと、言わないだろうなと思います。

言ってもしゃあないというか、そもそも何をどれだけわかってもらえるだろうと疑心がある、かな。

講演をされていた先生は超のつくベテランで、ご自身の子育てを振り返って「育児中が一番しんどかった。まだ仕事しているほうが楽だった。専業主婦なんて、どれだけしんどいかと思う」とポロっと仰っており、そう、そうなんだよ・・・と共感しまくりでした。この先生に巡回に来てほしい!と心から思いますが、まあみなさんそうなんだろうから、それだけの人材にはなかなか出会えないのが現実。

本当にしんどい時、誰かに話すことで楽になるのかもしれません。
スクールカウンセラーは、子育ての悩みを一緒に考えてくれる、寄り添ってくれるための存在なのですね。いい人に巡り合えたら、いつか本当にしんどい時、相談してみたいです。

そう、親が元気でないと、子供も健全に育たない。夏休み、ずっと一緒にいると、やっぱりイライラするし、しんどいから。何か発散方法を見つけて、自分のケアも考えていないといけませんね。

夏期集中講座への参加

我が家の次男ミッキーは、自閉症スペクトラムとADHDの発達障害があり、小学校も特別支援学級へ通っています。支援級に在籍する生徒へ、特別支援学校から「夏期集中講座」のお誘いがあり、参加してきました。感覚統合訓練を中心とした3日間の講座で、特別支援学校の子供たちに混じって、地域の支援級の子供も参加することができるそうです。

年長の時に、一度見学に行ったことのある支援学校なのですが、ミッキーはまるで覚えておらず、初めて来た場所認定で、初日はかなり緊張していました。

→(「特別支援学校へ見学に行ってきました」)

見学の時にも感じたのですが、やはり支援校は設備面で本当に恵まれています。

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ミッキーの大好きな、感覚統合室は大きなトランポリンやボールプール、吊り下げ遊具が整備され、どの子供たちも大喜びで遊んでいました。

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朝の会や授業では教室に入れない子も、運動の時間になると飛んできます。みんな本当に楽しそうにやっていたので、3日間だけでしたが通わせてよかったです \(^o^)/

ミッキーも、順番が待てるかしらと心配していましたが、「危ないことをしたらできません」と言われたのをちゃんと覚えており、やりたい一心で我慢していました。こういう思いっきり身体を使った遊びを、もっともっとやらせてあげたいのだけれど、なかなか場所がありません。

ボーネルンドなど民間の遊び場は他の子供が多く、人混み嫌いのミッキーはイライラしちゃうし、小さい子にぶつからないか気が気でない。衝動性が強い子を思いっきり遊ばせる場所には、いつも悩みます。来ていた保護者の方とも、「こういう部屋が家に欲しい」「宝くじ、当たらないかな」なんて、話していました (^_^;)

そしてもちろん、プログラムもよく練られたすばらしいものでした。集中が続きにくい子供たちに配慮され、ひとつひとつの活動が15分か20分くらいで構成されていますし、静と動の活動をうまく組んで飽きさせないように工夫されています。「あいさつ」「うた」などきちんと予定が黒板に書いてあり、終わった部分は当たり前のように消していってくれる先生に、「これさえ教室でやってくれたら・・・」と思わずにいられません。

支援校に来ていたら、この授業が毎日受けられるのかと、去年悩みに悩んだ選択に、また心がぐらつきます。でもやっぱり、支援校で見ると、ミッキーの発達障害は軽いんですよね・・・。感覚統合訓練は非常に魅力的ではありますが、勉強面を考えると、やはり支援級が最も妥当だったか・・・。まあ、いまさら悩んでもしょうがないのだけれど。

ミッキーも時折うろうろしていましたが、先生が上手に手品や体操で気持ちを引きつけてくださったので、授業にも積極的に参加していました。緊張していた初日とはうらはらに、最終日は帰りたくないと泣く程です。3日といわず、1週間くらいやってほしかったですね。

初めての場所で緊張感もありましたが、ミッキーは思いっきり身体を動かすことができて楽しかったようです。暑い中、通うのは大変でしたが(三男ユウキを預かり保育に連れていき、長男ゲンキを児童館に送り出し・・・)来年もぜひ、参加したいと思います。

療育と習い事の違い

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「療育」とは、治療教育のことです。

「療育」は障害のある子供に、施されます。とはいえ、持って生まれた障害は治療して治るのではなく、療育によって社会で生きやすくするのが狙いです。

療育というと、歩けない子が訓練するようなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、ソーシャルスキルトレーニングなど、発達障害があり社会性に課題がある子向けの療育や、自閉症スペクトラムの人向けのティーチと呼ばれるプログラムなど、いろいろな療育があります。

ダウン症や自閉症スペクトラム、ADHDやLDなど、障害のある子ども向けのプログラムには、音楽療法、リトミック、言語療法、感覚統合訓練、ティーチ、応用行動分析など、事業所ごとに特色があり、子どもの発達に合わせてプログラムが組まれます。

(「感覚統合ってなに?」「ティーチってなに?」「応用行動分析ってなに?」)

幼稚園でやっていることと同じような内容をやるのでも、視覚的にわかりやすいような掲示物やプリントの支援があり、先生からの指示も簡単でわかりやすく、教室の動線なども、障害のある子どもがスムーズに参加できるように工夫されています。そして何より、先生の配置が幼稚園などに比べると段違いに多いので、もしも可能なら、発達に心配のあるお子さんは「療育」に通わせてあげるのが一番いいと思います。

療育センターや児童精神科に併設されているリハビリセンターのような場所で受けるものもあれば、民間の発達支援事業所で受けられるセラピーや、放課後デイサービス(小学生以降)もあります。

ただ「療育」に通うためには、発達が遅れているという証明をとらなければいけません。発達検査や病院の診断で、「今この子には療育が必要とされている」と判断されなければ、事業所を紹介してもらえません。また国から補助が出ている「発達支援事業所」に通わせるには「受給者証」を申請しなければならず、それも1ヶ月ほどかかります。

また「療育」も1年間のプログラムが終了したら次がなかったり、また1年待機して順番を待たなければいけなかったりと、継続して続けられないこともあります。

そこで、周りに何とかついていける軽度の発達障害の子は、理解のある「習い事」で代用する手もあります。

→(「発達障害の子どもと習い事」)

「療育」と「習い事」の明確な違いは、やはり「療育」は障害のある子ども向けであるのに対し「習い事」はもっと広く一般に門戸が開かれていることだと思います。ただ最近は「発達障害の子どもに向けた指導」「発達障害が改善する」とうたっている塾や教室もあるので、徐々に民間の事業所でもニーズに対応した動きが出てきています。

ただ・・・民間は・・・お高いんですよね。

国の補助がある事業所は利用者負担が1割なのに対し、民間の習い事系は全額自己負担です。1コマ1万円近くする教室もけっこうあり、まあ扱いにくい子に先生がマンツーでみっちりついてくれるのだから普通の習い事に比べて高いのはしかたないとしても、ずっと続けるのは家計的にしんどいな~と感じます。

どこの家でも同じかもしれませんが、教育費って削りにくいけど、圧迫感ありますよね・・・

よく調べれば、同じような内容のサービスを公費で受けられる場合があるかもしれないので、自治体や発達障害支援団体などに問い合わせてみるのもおすすめです。

我が家では次男に「療育」を、長男に「習い事」をさせた経験から、どちらでも子どもにいい効果があるのは間違いないと思います。次男は3歳で「感覚統合訓練」を、長男は5歳で「体操教室」に通わせましたが、集中力が続かない、体の動かし方がうまくわからないような特性がある子は、体の使い方を教えてあげることで、集中力がついた、落ち着きが出てきた、体幹がしっかりしてきた、物にぶつからずに歩けるようになった(物との距離感がつかめるようになる)、などのいい効果があります。

とくに幼児期は、体の使い方を教えてあげることが重要だと思いました。
体操やスイミング、友だちと走り回って遊ぶことが、大切な時期です。

まずはその体の基礎ができてから、言葉が増えた、友だちと遊べるようになったという社会性がついてきます。いきなり言葉や文字を教えても、基礎ができていなければまったく意味がないのと同じように、遠回りに見えてもまずは基礎づくりをしっかりやることで、後にぐんと伸びていきます。これは学習面でも、同じだと思います。

上手にできなくても、他の子より習得に時間がかかっても、座って待てて先生の指示を聞いて動けるなら、普通の「習い事」でもやっていけます。
まだじっと座っていられない、指示を聞き取れないようなら、まずは「療育」でしっかりと基礎づくりをして、様子を見て「習い事」を併用する、移行させていくというのが現実的でしょうか。

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また長男ゲンキのように、とにかく組み立てるのが大好きとか、図鑑を全部覚えちゃうとかオタク臭が強くて、なんか友だちとうまくいかない子も、プログラミング教室とかロボット教室のような場所だったら、似たような子と出会えて共鳴できるのかもしれません。小学校に入ると、得意不得意、好き嫌いがはっきりしてくるので、子どもがやりたいことをさせてあげたらいいと思います。

習い事にも、2種類あると思います。学習塾のような「現実の補完タイプ」と、ピアノやサッカーのように「一芸・未来への投資タイプ」。学習塾も、早期受験を目的としたような進学系は「未来への投資タイプ」に入るでしょうか。

「療育」はどうしても、社会への適合を目指しているので「補完タイプ」になります。子どもの困り感は確実に軽減するので、コミュニケーションで問題があったり、数字や文字が苦手な子などは、「療育」で適切な指導を受けさせてあげてほしいと思います。

反面、発達障害のある子に多いんですが、好きなことには異常に集中して、高い能力を発揮するタイプがいます。こだわりがいい方向にはまれば、才能開花することも。そういうタイプの子には、あえて高度な「一芸・未来への投資タイプ」の習い事で、興味をとことん満足させてあげる経験も、必要なのかもしれないと思います。

発達に凸凹がある子どもには、そんな「補完タイプ」と「投資タイプ」をうまく組み合わせて、その子の苦手と得意、特性や性格にあった環境を用意してあげれば、伸びていくことができます。

今、その子がどんなものを必要としていて、それには「療育」がいいのか、「習い事」がいいのか、家庭で親が教えてあげたほうがいいのか、外部の教室に通ったほうがいいのか、見極めて一番いい形にしてあげたいですね。

発達障害の子どもと習い事


子育て中に気になる、「習い事」。

いつから?どんなものを?何が一番役に立つ?
最近は幼児教育、早期教育ブームで小さな子供向けの教室も多く、友だちが始めた・・・幼稚園のみんな習っている・・・とか聞くと、焦ってしまいますよね。

幼稚園か保育園かでも温度差はあるのでしょうが、私の周りの人では幼稚園に入ると何か1つはやっているという感じです。(私立幼稚園だともっと多いかな)
小学生になると、2~3つくらいが平均。(スイミングや英語、進研ゼミなどがトップ3に入ります)平日は連日習い事、という子も珍しくありません。

男の子に多いのは、スイミング、体操、サッカーや野球などの運動系。

幼児期にいろいろな体の動きを身に着けておくと、その後の発達にいいと言われます。でもまあ、コーチの指示が理解できて、見た動きを体で再現できるようになるには個人差もあるので、お子さんの様子を見ながら、今その子に必要そうで楽しめそうなものを探してあげるといいかと思います。

女の子はやっぱり、ピアノやバレエというお稽古系。

友だちがやっているから、友だちと一緒の教室に入りたいから、という理由も大きいようです。

3歳から英語通わせている人も、けっこういますね。う~ん、個人的には、幼児の間は NHK 「えいごであそぼう」見せてるくらいでちょうどいいんじゃね?って思いますが。
幼児期に2000時間インプットしたら、英語が喋れるようになる(絶対音感がつく)とか聞いても、本当に?って思っちゃいませんか。真面目で課題に一生懸命取り組む子なら、身につくのかもしれませんが、じっとしていられない集中力の続かない子には、しんどいんじゃないかな~と思います。

意外と、小学生くらいになってからのほうが吸収が早いし、親に言われてやっているよりも自分がしたくてやっていることは、びっくりするほど集中してぐんぐん伸びるので、普段の生活でいろいろな刺激に触れさせて、子どもの向き不向きがわかってから、親子で納得できる、しっかりとした教室を探してあげるのが、いいように思います。

発達障害があると(程度にもよりますが)、習い事は難しい場合があります。

とくにじっとしていられない、多動のお子さん。スイミングや体操では、安全面から断られることがほとんどだと思います。障害児スイミングの枠があるところも、肢体不自由のお子さんだったり、療育手帳を持っている重度のお子さんがメインになることが多く、内容も水慣れレベルで、きちんと泳ぎを教えてもらいたい場合は物足りなかったり・・・軽度の発達障害の子どもの受け入れ先って意外とないな~と感じます。

公文や幼児教室のようなところも、じっとできない子は難しいと思います。先生がマンツーでつけるところはいいですが、そうでないと他のお子さんへ迷惑をかけたり授業そのものが成り立たなかったり・・・

こだわりが強かったり、慣れない場所では不安が強かったり、ささいなことでパニックを起こしてしまったり、先生の指示が聞き取れない発達障害のある子どもは、集団で学ぶのは難しいかもしれません。

我が家の長男ゲンキも、こだわりが強く不注意が激しいグレーゾーンBOY。運動が苦手(というか興味がない)で、読書やブロック、工作が大好きという人でした。友だちにもあまり興味を示さず、これはあかんと思い、幼稚園で近所の体操教室に入れました。

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通い始めは見た動きをそのままマネできず、なんか一人ムーブメントが変でした。どうすればあんな風に体を動かせるのか、皆目検討がつきませんって顔で、困っていましたね。先生の指示もボーとして聞いていないので、できるはずがありません。

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しかも課題の途中でもいきなりピョンピョン跳び出したりして・・・一人3周ノルマのところ、半分できていればいいほうで、まじ月謝がもったいない・・・とヤキモキして見ていましたが、1年半ほど続けた年長さんの終わり頃、ようやく跳び箱やマット運動のコツがわかったらしく、急にできるようになりました。なわとびも、体操教室に通っていなければできるようにならなかったと思います。

ゲンキはボーとする不注意タイプで、他害や暴力的な行動がなかったので普通の教室でやっていけました。興味がないことにはまったく食指が動きませんが、やってちょうだいと言われた課題は真面目にやろうとするので、あえて習わせてよかったです。家で教えようとしてものってこないので、先生から教えてもらうほうが本人もやる気がでる感じ。またできないから興味がなかったのが、少しできるようになると本人も積極的になり、友だちの輪にも入るようになりました。幼児から小学生の頃、とくに男の子は、運動能力が社会性に直結するように感じます。

ゲンキは習得するまで人より時間がかかるので、就学前に体育でやりそうな動きを一通り習わせておいたおかげで、小学校でも落ちこぼれずに何とかついていけています。

次男ミッキーは多動・衝動性が強く、他害や破壊行為が激しいので、ちょっと普通の教室は無理だろうと思います。療育センターでの感覚統合訓練が終わってしまったので、水泳とか体操とか、何か体を使わせる訓練をやらせたいのですが・・・

→(「感覚統合ってなに?」)

小学校に入って、もう少し衝動性が落ち着いて指示を聞けるようになったら、考えてみたいです。

障害がある子ども向けには「療育」というものがあります。

ただ「療育」を受けるには、いろいろと手続き的なことがいるし、空きがないので1年待ちとかも多いし、すぐに受けられるとは限りません。

そこでゲンキのようにグレーゾーンで、ギリギリなんとかみんなについていける軽度の子は、習い事で代用するのもありだと思います。とくにYMCAは発達障害に理解があり、研修をきちんと行っているので、グレーゾーンの子に人気があります。

ただ相性は大事というか、合わない習い事に親のエゴで入れてしまうと、これは健常の子でもよくありますが、無理がたたって子どもが体調を崩してしまったり、チックが出てしまったりと、悪い影響が出ることもあるので、教室選びは慎重にしましょう。体験入会があれば、必ず事前に相性を確認してから決めたほうがいいと思います。

いろいろな習い事や教室があるかと思いますが、一番大切なポイントは「ほめて伸ばす」こと。発達障害が疑われる子には、スパルタや根性論は向きません。大きな叱り声や無理な指導に、パニックを起こしてしまう子も多いです。どんな教室でも、優しく、子どもに合わせて待ってくれる指導者を選ぶことをおすすめします。ゲンキの体操教室も、明るく元気なコーチが気前よく褒めてくれ、「今日の準備運動はAKBエアロビクスですから、お母さん方も一緒にどうぞ!」とか誘ってくれるので、とても雰囲気がよかったです。

こだわりが強い、一斉指示が入りにくい、いくつも指示を出されると混乱してできなくなる、できないとパニックを起こす、母子分離できないなど、気になる部分があれば必ず事前に先生に伝えることをおすすめします。発達障害が・・・と言うよりは、「こんなことが苦手だ」「こんな時は、こういう対応をしてほしい」のように、具体的にお願いするほうが先生も動きやすいと思います。一人だけ特別扱いはできなくても、少し気にかけてもらえるだけで全然違います。

幼児期には、いろいろな子がいます。
お母さんから離れられなくてずっと泣いている子もいれば、いつまでたってもテストに合格できない子もいるし、ゲンキのようにボーとして何もできない子もいます。ゲンキの通っていた体操教室も、4月は泣いている子続出でした。それでもコーチは「大丈夫大丈夫!」と太っ腹にどんな子も受け入れて丁寧に指導をしてくれました。「ほめられる」からがんばれて、「できた」から楽しいんですね。それを続けることで、本当にいきなり蛹から蝶になる瞬間がきます。必ず、きます。

子どもの可能性を信じて、子どもが楽しんでできる習い事を、探してあげたいなと思います。

もし安全面や体力面から今は難しくても、もしかしたら数年後にはまったく問題なく、やれるかもしれません。子どもに合わせて、その時を待ってあげればいいと思います。

空手を始めてピョンピョンが直った

我が家の長男ゲンキは、こだわりが強く融通がきかないグレーゾーンBOYです。幼少期は黙々とブロックを組み立てる、砂をほるばかりで、友達よりも物への興味が強かったので心配していましたが、幼稚園、小学校と経るうちに、まあ、それなりに友達とも遊べるようになりました。

→(「一人遊びからの脱却 ぴょんぴょん跳ぶ謎の行動」)

ですが、なかなかやめられないピョンピョン・・・

自閉症スペクトラムの人が跳んだり、手をひらひらさせたり、同じ行動をくり返すことを常同行動といいます。ゲンキも3歳頃から、ピョンピョン跳ぶ常同行動が見られました。

→(「常同行動、常同運動ってなに?」)

カウンセラーの先生に相談したり、通級先でも相談したりしたのですが、「一人遊びの一環ではないか」「そのうち自然と収まる」「無理にやめさせるのはよくない」と言われました。なので様子を見ていたのですが、なかなか収まりません。暇になると始めるので、やることを用意したり、遊びに連れ出したり、あえてトランポリンで跳ばせたりしていました。

→(「トランポリン買っちゃいました」)

5歳で自閉症スペクトラムの診断がついた次男ミッキーには、常同行動は見られませんでした。ミッキーは言葉の遅れがありましたが、その他はクレーン行動があったかな~くらいで、幼少期の様子はゲンキのほうがよっぽど自閉っぽかったです。ゲンキは言葉の遅れはないけれど(喋り方は理屈っぽいけど)、ごっこ遊びはしなかったし(ミッキーはおままごと大好きだった)、手順とかやり方にすごくこだわる子でした。

→(「赤ちゃんの頃の自閉症スペクトラムの症状は?」)

ピョンピョン跳んでいる時のゲンキは、話しかけられても気づかないし、邪魔されると機嫌が悪くなるし、本人なりに必要な行動なんだろうとは思いますが、「大丈夫かいな」と心配していました。

そんなゲンキが、4月から空手を始めました。もともと、私の夢で、男の子が生まれたら武道をやらせたいな~と思っていたのと(だってかっこいいじゃん)、ゲンキはチームプレーよりも、個人競技の方が絶対に向いていると感じていたからです。体幹が弱いのも、姿勢が悪いのも、武道ならば鍛えてもらえそうだと思いました。

「空手、かっこいい」
「転んだ時も、受け身ができたら怪我しにくいし」
「ヒーローみたいだねぇ」

と、折にふれて「空手かっこいい運動」を続けてきたのが功を奏し、ゲンキもやる気になってくれました。いざ始めると、「おもしろい」と言います (^o^)

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まだ始めて3ヶ月程ですが、始めは見てられないくらいダメダメだったのが、それなりにさまになって、かっこよく見えます \(^o^)/

そ、そして・・・驚きの効果が!!

そうです。ピョンピョン跳ぶのが、直りました ( ;∀;)

以前は暇になるとピョンピョン跳んでいたのが、今は空手の型や構えをやっています。まあ、部屋の中でいきなり空手の型を始められるのもけっこう迷惑ではありますが、ピョンピョン跳ばれるよりはずいぶんマシです。弟からも、「かっこいい」と尊敬の眼差しを向けられるので、まんざらではない様子。三男ユウキが真似をするのを教えてあげたりと、兄弟のふれあいにもいい感じです。

なかなかやめられなかったピョンピョンは、新しい動きをインプットできたのがよかったようです。まず型を覚える空手は、ちょうどよかったみたい。ちょうど、ゲンキの中でやめられるタイミングと、空手を始めたタイミングが合ったのかもしれません。

自然とやめられる、そう言ってくれた先生方にも感謝です。そう言われ続けても、どうしても「はやくやめてくれないかな」と、思ってしまっていたから。本当だね。大丈夫だったね。心配性の自分を、反省しました。

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

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