おすすめ絵本

発達障害の子供におすすめの、生活支援に使える絵本!

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自閉症やADHD。発達障害を抱える子供は身の回りのことがなかなか上手にできず、しつけができにくい特性があります。とくに言って聞かせても、入りません。絵や図を使って視覚的に入れたほうが、イメージしやすいという傾向があります。そこで、読み聞かせながら生活支援にもつながるようなおすすめ絵本をご紹介します。お母さんもゆったりした気持ちで、子供も見てわかりやすく!
親子で楽しく、できるようになれば一番いいですね (^▽^)/

着替えのこと






パンツをはくための、楽しい歌の絵本です。歌いながら、自分で着替えることに興味を持ってくれたら御の字です。作者の岸田今日子さんが、実際に娘さんに歌いながらパンツをはかせていたそうです。イラストも佐野洋子さんで、とてもかわいいブタが印象的です。

こんな風に日常のことを全部歌や遊びにしてあげたら、子供はどれだけ喜ぶでしょう。それがわらべうたであり、日本にはこんなにいいしつけの方法が昔からあるって素晴らしいことだと思います。ゲンキとはわらべうたの会に通っていたのですが、ミッキーユウキにはそんな余裕がなく・・・ごめんね。もっと歌ってあげないといけないね。

時計のこと

プータンいまなんじ
わだ よしおみ
JULA出版局
1984-07-10




まいにちのとけいのえほん
うえだ しげこ
鈴木出版
2002-10





時計が読めるようになったら、どれだけ助かるでしょう!始まりと終わりがわかることで、自閉症児の不安やこだわりがかなり減るのではないでしょうか。自分で時間が正確にわかるようになるのはまだまだ先でしょうが(小学校1年生で学習します)、時計というものがあり、お母さんが「〇時でおしまいよ」「〇時になったら出かけるよ」っていうのは、これのことなんだというのがわかれば、ずいぶんちがってくると思います。

また自閉っ子は数字が大好きなので、意外と理解しやすいと思います。実際に時計の部分をさわって針をまわすことができる絵本が、わかりやすくておすすめです。

食べること



発達障害を抱える子供は味覚や触覚が過敏で、偏食の子が多いです。決まったもの、同じものしか食べない・・・毎日の献立にも困るし、栄養的にも不安ですよね。できれば少しずつでも、いろいろなものを食べられるようになってほしい。我が家ではこの松谷みよ子さんの「おさじさん」を読み聞かせ、最後の「おくちのトンネルああ~んとあいて、おさじさんがはこびます」「しゅっしゅーぽっぽー」と言いながら口に持っていくと、嫌いなものもがんばって食べられるようになりました。
最近ではミッキーから「しゅっしゅぽっぽして」と頼んでくるように!

よもぎだんご (かがくのとも傑作集 わくわく・にんげん)
さとう わきこ
福音館書店
1989-03-15










また、自分で料理をさせて食べ物に興味をもたせるのも王道です。ゲンキの大好きな、さとうわきこさんの「ばばばあちゃん」シリーズ。作り方も簡単にかいてあり、子供が自分でできそうなものばかりなのでおすすめです。よもぎだんごもお好み焼きも、おもちもやきいもも、全部やらされました。料理系の絵本はけっこうあるので、興味があるようならいろいろ探してトライしてみると楽しいですよ!

トイレのこと

ぷくちゃんのすてきなぱんつ
ひろかわ さえこ
アリス館
2001-02







そしてトイレトレーニングですね。これは発達障害関係なく、どの親子も通る難関のようです。とくに発達障害の子供は身体の感覚がちがい、尿意を感じにくかったり、トイレを怖がったり・・・なかなかうまくいかず、お母さんに何度も叱られると嫌な思い出として残ってしまいます。

我が家はミッキーも含めて比較的早くみなとれたのですが、最近は紙おむつがあまりに便利なので、親子ともに排泄自立への意識が低く、トイレトレーニングにてこずる例はよく見聞きします。まずはおしっこはトイレでするんだよと教え、失敗してもいいんだよ、でもトイレですると気持ちいいよと絵本からわかってくれるといいですね。
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」)

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自閉っ子の強い味方 数字の絵本特集!

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自閉症スペクトラムの人は、数字や記号にこだわりをもつことがよくあります。言葉に比べて意味が限定されており、いつどこで使っても同じ意味になることが彼らを安心させるようです。

我が家の次男ミッキーも、言葉に遅れがある自閉症スペクトラムですが、3歳半頃から数字に興味を持ち始め、あっという間に覚えてしまいました。喋れないのに数字を見つけると飛んでいって、「1、2、3」と数えていました。その頃、好きだった絵本。






安野光雅さんの風景画で、木や家の数を数えて楽しめる絵本です。何もなかった丘に、少しずつ家や人が増えて、物語が進んでいく様子が美しく、おすすめです。

数字を理解できたことで、生活面も大幅に過ごしやすくなりました。
例えばこれまでは「ちょっと待ってて」と言われても待てなかったのが(私の指示のしかたもよくなかったですね。あいまいな指示は自閉っ子にNGです)「10秒待って」と言うことで、わずか10秒ですが待てるようになりました。多動の子を育てていると、この10秒がどれだけありがたいか・・・( ;∀;)

また「〇時になったら帰るよ」とか「あと〇個でおしまいよ」といった指示が、守れるようになってきました。時計はまだ読めないのですが、10分くらい前から「あと〇分だよ」と予告することで、以前は切り替えられず癇癪を起していた場面で、すっと終わりにできるようになってきました。

好きなこと、興味のあることをうまく活かして、生活の困り感を軽減できたらいいですよね!そこで自閉っ子におすすめの、数字の絵本をご紹介したいと思います (^^♪)




まずは色彩豊かな絵で自閉っ子に訴えかけえるエリック・カールから「1、2、3 どうぶつえんへ」です。文章はなく、動物が次々と汽車に乗っていき、最後は動物園に行くというシンプルでわかりやすい絵本です。大好きな汽車や動物を数えながら、自然と数の概念が身につくおすすめ絵本です。丈夫なボードブックもあり。

かずのえほん1・2・3
五味 太郎
絵本館
1992-11


五味太郎
さんもはっきりした色遣いとわかりやすい絵で、子供に人気がある作家さんです。仕掛け絵本も多く、ユーモアたっぷりな展開でゲンキミッキーも大好きです。「かずのえほん1・2・3」は、かわいい動物がたくさん出てくる楽しい絵本です。「~人」「~冊」など物によって変わる数え方も、応用ができない自閉っ子は苦手。読み聞かせながら、自然と頭に入るとうれしいですね。



白地に赤いリンゴ、無駄がなくシンプルなページが自閉っ子に向いています。よねづゆうすけさんは、簡単で楽しい仕掛け絵本の人気作家さん。リンゴを数えながら、ページを開くと「ゾウが1つ食べるといくつ?」など、簡単な計算も勉強することができます。

1から100までのえほん
たむら たいへい
戸田デザイン研究室
1986-01-01





幼児向けの絵本はせいぜい20までなので、もっとたくさんの数を数えたい!という子にはこちらがおすすめ。「1から100までのえほん」です。小学校入学前に100まで数えられるようになったら、算数はついていけると言われています。一緒に数えるのは大変ですが、がんばってつき合いましょう!

はじめての123
永岡書店
2012-03-14


持ち運びに便利な、小さめの絵本です。数える問題のページや、100までの大きい数のページもあり、バランスがよく電車や病院の待ち時間に使いやすいので、おすすめです。
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」)

発達障害の子供への読み聞かせのコツ

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発達障害の子供に読み聞かせるには、実力が試されます。
下手な読み手だと、あっという間に逃げていきます。図書館でのお話会に連れて行くと、人が変わったとたん、子供がその場からいなくなる・・・てことありませんか?

私が読むとじっと聞いていられるのに、旦那さんが読むとすぐに別のことを始める・・・その理由をさぐるうちに、いくつか読み聞かせのポイントを発見したのでご紹介します。

わかりやすくはっきりとした声で読む
これは、発達障害関係なく子供に絵本を読み聞かせる時の基本です。が、とくに発達障害のある子どもは、聞こえ方が普通とは違うこともあるので、ゆっくりと抑揚をつけたはっきりとした読み方がわかりやすいようです。

短いフレーズに言いかえる
長い文章は、聞いていられない&覚えていられない。発達障害の子供への指示は、「短く一つだけ」が基本ですが(あれもこれも言うと逆にできなくなる)、読み聞かせも同じだな~と感じます。私はお話を読みながら、勝手にどんどん省略&抜粋&作り変えて、子供にわかりやすいように読んでいます。旦那さんは、これができないんだな~

子供が知っている言葉に言いかえる
例えば「いぬ」をまだ「ワンワン」と言っているなら、「ワンワンがいました」と読んであげてOKだと思います。とくにまだ「いぬ」=「ワンワン」と認識できておらず、「いぬがいました」と読まれてもポカンとしてしまうようなら、言いかえてあげることで、お話の世界に入っていけます。幼児語を直さなくっちゃ!と、無理やり言い換えさせるようなことは、しないほうがいいと療育で教わりました。本人の中で「いぬ」と「ワンワン」がつながって、口で言えるようになれば自然と幼児語は直るそうです。無理に直すと、話すこと自体に拒否感を持ってしまいます。子供の様子を見ながら、お、そろそろ「いぬ」でもいいんじゃない?とお母さんが思えば、少しずつ「いぬ、ワンワンだねぇ」と話しかけてあげればいいと思います。

子供が興味を持てるように工夫する
これは、例えば主人公の名前を子供の名前で読んであげるとか、あと大好きな絵本の読み方をいつもと変えてみるとか、少しの工夫で何倍も楽しむことができます。



我が家の定番「のせてのせて」も何回読んだかわかりませんが、「まこちゃん」をゲンキミッキーに変えて読んだり、今度は反対から読んで動物たちが車からどんどん降りていき、最後に「ばいば~い」という展開にしてあげると、ひっくり返って笑って喜んでいました。

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言葉の遅れがある子供に、とにかく絵本がいいんだから!と嫌がるのを無理やり座らせて読むことは、逆効果です。話せるようにと「あいうえお」を練習させるのも、逆効果です。

楽しかったら、それでいいんです。楽しい、気持ちいい、うれしい、そんな思いをたくさんため込んで、ぽろっと出てくるのが言葉なんだそうです。大好きなお母さんのおひざで、楽しい本を楽しく読んでもらって、それで子供が満たされることが一番です。
→(「発達障害の子供におすすめ!絵本の選び方①」)

なぜかADHDの子に人気がある「せなけいこ」

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ミッキーせなけいこさんの絵本が、大好きです。おばけやおに、ちょっと不思議で怖いものが大好きで、こわいんだけど気になる~とたまらない様子。おばけがたくさん出てくるせなけいこさんはツボみたいです。

他にも周りでADHDっぽい子も、なぜか好きなせなけいこさん。
なにか、彼らに訴えかけるものがあるのでしょうか。そんなせなけいこさんの絵本の、魅力に迫ります。

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せなけいこさんの絵本の特徴として、けっこういじわるな内容が多いこと挙げられます。
子供らしい、優しくてかわいい内容が多い昨今の風潮の中では、目立つかもしれません。それが逆に、衝動的で本能のままに生きているADHDの子供には、新鮮にうつるのかもしれません。代表作「あーんあん」でも、大泣きしていた子供が、とつぜん魚になってしまいます。衝撃の展開ですよね。
他にも、箱をとりあってけんかしていたらおばけになってしまったり・・・
わがままばかり言っていたねこが、ふくらんで風船になってしまったり・・・

あーんあんの絵本4冊セット
せな けいこ
福音館書店
2002-11-01




きれいなはこ (あーんあんの絵本 4)
せな けいこ
福音館書店
1984-01-01





ふうせんねこ (あーんあんの絵本 2)
せな けいこ
福音館書店
1972-12-01


それも悪い事したらこうなっちゃうよ!という脅しではなく、絶妙なユーモアで描かれているところがすばらしい絵本です。悪いことばかりしてしまうADHDの子供は、親近感を持って楽しむことができるのではないでしょうか。ついいじわるやいたずらをしてしまうのはADHDの特性の一つですが、まさにADHD!というわがままでいじわるな動物や子供が出てくるところが、おもしろいのだと思います。

あとはせなけいこさんといったら、おばけです。
ADHDに限らず、子供はなぜかおばけが大好き。怖いのに、好きなんですよね。




 
せなけいこさんの描くおばけは、どれもこわいだけじゃなくどこかフレンドリーだったり、愛嬌があって憎めなかったり、見ていてとても楽しいおばけです。これも、ADHDの子供によく似ているな~と思います。彼らも、めちゃくちゃで攻撃的な部分はあるけれど、個性的でとても魅力的な部分を持っています。

そんなおばけがみんなを脅かしたり泣かせたりしながらも、最後は仲間に入れて仲良くなれる展開に、もしかしたらADHDの子供たちは勇気づけられるのかもしれませんね。
(たんにめちゃくちゃが好きってだけかもしれませんが(*´∀`*))

もし子供がADHDかもと思っている方、ぜひ一度せなけいこさんを試してみてくださいね~
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」へ)

発達障害の子供におすすめ!絵本の選び方③


自閉症の人は、全体の絵よりもまず部分を見てしまうそうです。気になる部分があるとそこで頭がいっぱいになってしまい、他の物は見えなくなってしまいます。そこで、絵本選びでも集中が続くように、余計な物が描かれていないものを選ぶといいでしょう。

よけいな物がなく、集中できる

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赤ちゃん絵本の定番となった「だるまさん」シリーズは、白地に(余計な背景がない)赤いだるまさん(赤は一番見やすい色らしい)がユーモラスな楽しい絵本です。「だるまさんが・・・」とおなじみのフレーズがくり返され、赤ちゃんにとってわかりやすく耳に心地いい、本当に素晴らしい絵本です。
ゲンキは4か月の頃から、大好きでした。これはミッキーユウキも大好きなので、まずどんな子も外さないシリーズです。

かがくいひろしさんは昔養護学校の先生をされていたそうで、子供の気持ちをひきつけるすばらしい絵本をたくさん遺されました。どれを読んでも、失敗しません。おすすめの作家さんです。

だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)
かがくいひろし
ブロンズ新社2009-09

おしくら・まんじゅう
かがくい ひろし
ブロンズ新社
2009-04



仕掛けで気持ちをひきつけよう

またじっと聞いていられない多動の部分を、あえて「好奇心が旺盛」ととらえて、その豊かな好奇心を満たしてあげられる絵本を選ぶのも手です。
石川重遠さんの「のりものあれあれ絵本」は、見開きを開くだけという簡単さで、絵が大きく変わる楽しい仕掛け絵本です。小さな子供でも扱いやすく、男の子の大好きなのりものシリーズ。

のりものあれあれ絵本
石川重遠
文化出版局
1979-07


聞いているだけだと苦痛で逃げてしまう子も、自分でページをめくって遊べるので、最後まで座っていられます。気を付ける点としては、仕掛けが簡単(複雑なものはすぐ壊れる)で、子供が自分でできるもの。あとは、仕掛けに夢中になっていたら、読み聞かせはあきらめて好きなだけやらせてあげるという気持ちでいると、親もキリキリしません。



これも、めくって楽しめます。いたずら好きの子犬が主人公で、子供が親近感をわくおすすめ絵本。シリーズでいろいろあるので、好きなら揃えてあげるといいですね。




わかりやすいはっきりした色から、くだものやどうぶつを見つける楽しい仕掛け絵本です。定番の食べ物、のりもの系から、クリスマスやハロウィンなどのイベント系、いろいろなシリーズがあります。ボードブックタイプなので、赤ちゃんがかじっても多動っ子が投げても丈夫で安心。

始めは仕掛けを楽しむだけでも、絵本に興味を持つきっかけになります。少しずつ声かけや読み聞かせを続けることで、長いお話もだんだん聞いていられるようになります。あきらめずに、たくさん絵本を読んであげてくださいね!
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」へ)

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

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