ピョンピョン飛ぶ

感覚鈍麻ってなに?

自閉スペクトラム症やADHD、発達障害のある子供は感覚が過敏なことがよくありますが、反対に感覚が鈍い感覚鈍麻がある場合もあります。ケガをしても痛くなさそう、暑さや寒さに無関心、話しかけられているのに気づかないなどが、感覚鈍麻の主な症例です。また感覚に鈍いことが原因で、自ら刺激を作り出そうと常同行動自傷行動に及ぶこともあります。

長男ゲンキは、これですね。

聞く力が弱く、雑音の中で必要な音を聞きとれていないように感じます。読書や工作、考え事に熱中していると話しかけられても気づきません。授業中ぼ~としてしまうのも、このためでしょう。噛み癖がひどく、服のえりや鉛筆をいつも噛んでいます。ピョンピョン飛ぶ常同行動も見られ、ノートや本のはしをずっといじりながらでないと、宿題も音読もできません。

img088

↑ ゲンキ
の大好物・・・

img090

ノートも鉛筆も歯ブラシも、ゲンキが使うものはすぐにボロボロになってしまいます。
どうしたもんかな~と悩んでいますが、おそらく完全にやめることは難しいでしょう。何かを触っていないと、集中できないそうです。

服はえりやひものついていないものを着せるようにし、鉛筆は噛んでいないかチェックして噛み跡があれば注意するようにしていますが、本のはしをいじる癖(あまり目立たない)や歯ブラシをひたすら噛んでいる(歯ブラシは口に入れるものだから・・・まあいいか)のは、大目に見ています。

とにかく、社会的に容認される癖になんとか持っていきたい (+o+)

いじめられないか、変な目で見られないか、つまりはそれにつきます。実際、授業参観で見ていると、ゲンキがずっと鉛筆や服を噛んでいるので、となりの女子がひいているんですよね。マジ、申し訳ない。

本人も意識できるようになれば一番いいのですが、健常児であっても10歳前後までは人の目を気にして行動することは難しいようです。今は私に叱られないか、を基準に行動していますが、それでもまあいいかと思います。大きくなるにつれて、私の目=友人の目=他人の目と、視野が広がっていってくれることを願います。

トランポリン!買っちゃいました!

IMG_0269

発達障害がある子供の感覚統合におすすめな、トランポリン。療育センターや通級教室など、発達障害児向けの施設には必ずと言っていいほどあります。我が家でもついに購入しました!

発達障害をもつ子供は、耳や目、指先などから感じるいろいろな刺激や感覚を、脳の中でうまく整理して使いこなすことが苦手です。それが言葉の遅れや、まっすぐ立っていられない、常に落ち着きなく動き回っているなどの、特性に結び付いています。彼らの「感覚の不器用さ」を改善するための療育を、「感覚統合訓練」といいます。
→(「感覚統合ってなに?」)

普通の子なら、普通に遊んでいるだけで体得できるものなんですが、発達障害のある子どもは意識的に訓練しないとなかなか入りません。子供の特性や苦手なことに合わせて必要となる訓練はちがってきますので、 https://h-navi.jp/column/article/35025964 こちらのページなどを参考にしてみてくださいね。

トランポリンでは、足底などに対する圧迫刺激(固有感覚)と、上下に揺れる刺激(前庭感覚 )を鍛えることができるそうです。自閉症の人がよくピョンピョン飛んでいるのは、この2つの刺激を非常に好む、または刺激に鈍感であるためではないかと言われています。ピョンピョン飛ぶことで、必要な刺激を自ら作り出しているんですね。トランポリンを飛ばせることで、効率的に固有刺激と前庭刺激を入れることができ、多動がおさまったり、体幹がしっかりしてきた、言葉が増えた!などのよい効果が得られます。

我が家でも、次男ミッキーのために購入したトランポリンですが、一番喜んだのは長男ゲンキ。ピョンピョン飛ぶのが大好きなゲンキは、トランポリンに夢中で「天井にタッチできるまで飛ぶ!」とがんばっています。

img077

これ、すごい・・・ソファからトランポリンに、背景が変わっただけなんですが
常同行動が、まともな運動に見える・・・

母、涙です ( ;∀;)

一番よかったのは、所かまわずピョンピョン飛ばれてイライラする私への、精神安定効果かもしれない・・・

言葉の遅れのある子どもに対して、「あいうえお」を教えるのは意味がないそうです。遠回りに見えますが、感覚統合訓練や公園で苦手な動きを練習させたり、動物園や水族館で実物を見せたり、そういったアプローチを積み重ねることで、全体の能力が底上げされて、初めて言葉が出てくるそうです。

場所をとるし、兄弟間の取り合いでけっこうめんどくさいですが、雨で外遊びができない時なんか、とっても役に立つトランポリン。意外と安いし、私の運動不足解消にも使えるので!おすすめです~ (^▽^)/


常同行動、常同運動ってなに?


自閉症の人が、手をひらひらさせたりピョンピョン飛んだりすることを「常同行動」または「常同運動」といいます。意味がないような同じ行動をくり返し、学業や社会生活に支障が出る場合もあります。

常同行動には、手をひらひらさせる、ピョンピョン飛ぶ、ぐるぐるまわる、手をたたき続ける、体を揺らす、行ったり来たりする、爪を噛む、物を噛む、など人によって様々な行動があります。

img082

我が家の長男ゲンキは、ピョンピョン飛ぶのが大好き。
ピョンピョンしながら、部屋を行ったり来たりして、ぶつぶつ何かをつぶやいています。
(ぱっと見、完全にイッちゃっています)

常同行動、常同運動の定義としては

1.発達早期(生後三年以内)に表れ
2.社会的、学業的、またはその他の活動が害される 又は、自傷行為が伴う場合
3.そのほかの薬や、精神疾患の生理的作用によるものではなく、他の精神発達症や精神疾患ではうまく説明されない
(『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』より)


長男ゲンキがピョンピョン飛び始めたのは、次男ミッキーが生まれた3歳9ヵ月の頃からなので、厳密に見るとちがうんですね~ (^_^;)
心配してカウンセラーに相談したこともあったんですが、「一人遊びの一環ではないか」と言われ、自閉症とは言われませんでした。

調べてみると、常同行動は発達障害のある子供の約4%~15%にみられますが、知的や発達に偏りのない普通の子供でも、約3%~4%にみられるそうです。普通の子供は、成長とともに常同行動は収まっていくそうです。

常同行動の原因としては

1、何かを訴えている
2、することで安心する
3、刺激を自ら求めてやっている

ことが挙げられます。

ゲンキ
も、暇で何もやることがない時によくピョンピョンしています。「自閉症の僕が跳びはねる理由」で、作者の東田直樹さんは、手をひらひらさせるのはなぜかと聞かれて「光を目の中に取り込むため」だと答えています。好きな刺激を自分で作りだして取り込むことで、精神的に安心するのでしょうか。

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)
東田 直樹
KADOKAWA/角川学芸出版
2016-06-18


自閉症の僕が跳びはねる理由 (2) (角川文庫)
東田 直樹
KADOKAWA/角川学芸出版
2016-06-18



とくに学業や社会生活に支障をきたしていないのであれば、常同行動を矯正する必要はないのかもしれません。でもやっぱり、所かまわずピョンピョンするのはやめてほしいし、公園に連れて行ってもピョンピョンしてばかりで遊べないのは、どうかな~と思います。

「学校ではやっていない」と言い張っていますが、授業参観で見ていると、発表で正解してうれしい時なんかについやってしまっています。身体に染みついてしまっているんですね。いじめられないか、本当に心配です ( ;∀;)

禁止することで、ゲンキの精神バランスが崩れないように・・・とは思いますが、できるだけ普段からしないですむようにしたいです。「やめなさい」と言い続けて、少しずつ減ってはきました。

暇な時にしているので、できるだけやることを与えて行動を抑えるようにしています。
あえて、トランポリンの上でやらせるとかね。→(「トランポリン!買っちゃいました!」)

診断&障害名は必要?診断を受けることの意味

IMG_0214

子供の発達に不安を持っていても、相談→診断を受けることのハードルがあります。
どこに相談に行けばいいのかわからないという人もいれば、診断を受けることで障害がはっきりしてしまう・・・と認めたくない人まで、さまざまな事情や感情があるのではないでしょうか。

→(「療育手帳の取得にむけて」)

そこで診断を受けることの意味について、考えてみたいと思います。

我が家の次男ミッキーには、言葉の遅れがあります。それ以外にも多動や感覚過敏といった症状があり、乳幼児期から私は「ADHDかもしれない」と思っていました。しかし言葉に関しては、これまで全く喋らなかった子が3歳を過ぎていきなりべらべら喋り始めるとか、個人差が大きいとか、いろいろな話があるのであまり心配していませんでした。

手をひらひらさせたり逆さバイバイをしたり、オウム返しをしたりといった、自閉症児特有の行動がもし見られていたら、もっと不安になったと思います。が、ミッキーはそれがなかった。しいていえば、クレーン現象をしていた時期が少しあったかな~という程度で、自閉症を疑う症状は乳幼児期にありませんでした。

→(「クレーン現象ってなに?」)

それでも、3歳を前にしてやはり家で育てることの限界を感じ、市の家庭センターに相談に行きました。そしてそこでは、言葉の遅れを一番重視されたのです。多動に関しては、まだ小さいからこれから落ち着いていくかもしれないという感じで、今現在、一番困っているのは多動なんだよ!といくら訴えても、「様子を見ましょう」。でも言葉の遅れに関してはすごく心配されて、療育を勧められたのです。

ミッキーは5歳で、「自閉症スペクトラム」と診断されました。

我が家の長男ゲンキは、それこそこだわりの塊のような人で、言葉の遅れこそなかったものの幼少時から空気が読めない困ったくんでした。考え事をしていると呼ばれても気づかないし、ピョンピョン飛んだり、一人遊びもひたすらものを組み立てているだけでごっこ遊びはほとんどしないなど、ゲンキが自閉症だと言われたら私はすごく納得できます。

が、ゲンキは小学校も普通級でがんばっており、まだギリギリ個性の範囲内でおさまっている感じです。これから先、彼の特性がどう出て、友達や学校生活の中でどうなっていくのか未知数ではありますが、自閉的傾向ありというグレーゾーンのままでやっていけるかもしれないと思います。

反面、ADHDについて調べているとゲンキは不注意タイプじゃないかな・・・忘れ物失くし物が多い、目の前にあるものを見つけられない、注意力散漫、好きな物には異常に熱中する(過集中)、話を聞いていないなどが、学校生活にも影響を及ぼしています。まだ私が最終チェックすることで忘れ物失くし物はある程度防げていますが、それでも大きくなるにつれ親のチェックを嫌がりだしたら、どうなるかなと心配しています。

ゲンキが診断を受けるとしたら、おそらく「ADHD」または「ADD」がつくのではないかと思います。

難しいですよね。

実際に子供を見た感じでは、ミッキーがADHD。ゲンキが自閉症スペクトラムなんですが、障害名は真逆なんです。

それはつまり、診断や障害名は、実際の生活でのやっていけてなさについてつくからなのだと思います。大人になってからアスペルガー症候群だと診断されて、これまでの生きにくさがようやくわかったという人がいますが、要するに「会社でどうしてもうまくやっていけない」「転職をくり返している」という現実に対して、それは発達障害が原因ですよという診断がつくのであって、逆に同じ人でも別の職業でうまくはまってやっていけていたら、障害名はつかないということになります。

子供や周りの大人が困っていなければ、診断を受ける必要はないのでしょう。

でももし本人が困っているのであれば、診断を受けて適切な支援や療育を受けることで、ずっと生きやすい未来を用意してあげられます。とくに自閉症の子供には、確立された治療法は現在ありません。教育のみが、彼らの障害を和らげてくれます。そう考えると、グレーゾーンと言われるあいまいな子供たちこそ、診断をきちんと受けて自分の特性や苦手なことを知る必要があるのかもしれないと思います。

普通の人がなんとなくわかることが、発達障害が原因でよくわからない。
でも「どうしてできないの」「どうしてわからないの」と言われ続ける。

やっぱりできない。自分はダメな人間なんだと思い込んでしまう。→不登校やひきこもり、うつ病を発症する。これを二次障害といいます。

発達障害のある子どもを育てる上で、一番気を付けなければいけないのが自己肯定感を育てる&二次障害を防ぐことです。本人も周りも、なぜできないのか、どうすればできるようになるのかを知ることで、ずっと生きやすくなります。そのために、診断が必要になってくるのだと思います。

もっと手軽に気軽に発達に関して相談ができて、「障害」というはっきりした形でなくても、子供の苦手な部分とそれにどう関わっていけばいいのかが、わかりやすい社会になればいいですね (o^―^o)

ゲンキ~幼稚園 一人遊びからの脱却 ピョンピョン飛ぶ謎の行動

IMG_0101

そんなゲンキも4歳になり、幼稚園に入園することに。ゲンキは近所の公立幼稚園(2年保育)に、年少と年長(年中区分なし)の2年間、お世話になりました。

入園式も無事にすみ、楽しそうに通っている姿を見て安心していたのですが、一学期の懇談会で担任の先生からは「身の回りのことができなさすぎる。いつも一人で遊んでいる」とのショックなお話。マイペースなことは知っていたのですが、まあこんなもんだろうと思っていた私は、けっこう落ち込みました。

今思うとね、先生の言い方もどうかと思うんですよ。でも、なんせ初めてだったもので。

さっそく次の朝、送っていった後にこっそり様子を眺めていると、ゲンキは朝一番に登園しても、後から次々と来てはさっさと朝の支度を済ませるお友達を「ほえ~」と眺めながら、自分はまったく動かず、気が付くと最後の人になっています。まあ、確かに。やばいよな、あれは。

それから2、3日、教室の前まで一緒に行って、朝の支度が終わるまで声をかけたりしましたが、言われては慌ててリュックを開けても、またすぐに手が止まってしまうのくり返しで、あまり状況は変わりませんでした。
お迎えの時も、ゲンキはいつも最後か最後から二番目に教室から出てきます。他のお友達は、「やった、俺一番!」なんて競争して楽しんでいるのに、まったく急ぐそぶりは見られません。

初めての子で、これまでは他の子供と比べて見ることがなかったのですが、他の子があんなにも機敏に動くのだと知ってしまうと、ゲンキのスローペースが気になります。いつもブロックか工作をして、他のお友達と遊べていないのも気になりました。まだ人よりも、物への関心が高い様子。

そこで、夏休みに私が動きました。
他にも一人で遊んでいる何人かの子を探し、お母さんに声をかけ、夏休みに集中的に家を行き来して、子供同士を慣れさせることで、夏休み明けからボチボチと遊べるようになってきました。どの子と遊べばいいのかわからない・・・という不安が消えたのがよかったのかな。

幼稚園に入る直前、ゲンキが3歳9か月の時に次男ミッキーが生まれました。それまで私べったりだったゲンキは、すっと離れて旦那さんべったりになり、赤ちゃん返りなどはほとんど見られなかったのですが、それまでは見られなかった謎の行動が始まります。

img013

ピョンピョン飛びながら、ぶつぶつと何かをつぶやく。

これ、実は今もやっています。どれだけ注意しても、直りません。たぶん、自閉症児にありがちな常同行動と呼ばれるものです。調べると、刺激が足りない時に、自分自身で刺激を与えるためにやっているとのこと。ミッキーが生まれて、私にかまってもらえなくなった部分を、自分で埋め合わせていたのかもしれません。

けっこう心配して、スクールカウンセラーの先生や心理の先生に相談したこともあったのですが、「ぶつぶつ言っている内容が、ごっこ遊びならそこまで心配いらない」と言われました。まだ空想と現実が入り混じる時期で、一人遊びの一環ではないかとのお話。う~ん、まあそうかもしれないけど、グレーゾーンだよなぁと日々感じている私からは、やっぱり自閉的傾向が原因だと感じます。

でも今は、無理にやめさせなくてもいいやと思えるようになりました。叱ってもやめられないし、無理にやめると他の部分がゆがむのだろうと、ようやくわかったからです。一時期は口うるさく言ったし、あんな異常な行動を友達に見られたらいじめられるんじゃないかとか、どう見ても変だからやめてほしいとか、ピョンピョン飛ぶことでより一人の世界にこもってしまっているんじゃないかとか、心配もしたけれど(今も完全にその思いは消えていないけど)、ゲンキゲンキらしくいるために必要なら、しかたない。そっと見守ろうと思います。

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村
↑参加しています。よければ応援お願いします。