療育

療育と習い事の違い

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「療育」とは、治療教育のことです。

「療育」は障害のある子供に、施されます。とはいえ、持って生まれた障害は治療して治るのではなく、療育によって社会で生きやすくするのが狙いです。

療育というと、歩けない子が訓練するようなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、ソーシャルスキルトレーニングなど、発達障害があり社会性に課題がある子向けの療育や、自閉症スペクトラムの人向けのティーチと呼ばれるプログラムなど、いろいろな療育があります。

ダウン症や自閉症スペクトラム、ADHDやLDなど、障害のある子ども向けのプログラムには、音楽療法、リトミック、言語療法、感覚統合訓練、ティーチ、応用行動分析など、事業所ごとに特色があり、子どもの発達に合わせてプログラムが組まれます。

(「感覚統合ってなに?」「ティーチってなに?」「応用行動分析ってなに?」)

幼稚園でやっていることと同じような内容をやるのでも、視覚的にわかりやすいような掲示物やプリントの支援があり、先生からの指示も簡単でわかりやすく、教室の動線なども、障害のある子どもがスムーズに参加できるように工夫されています。そして何より、先生の配置が幼稚園などに比べると段違いに多いので、もしも可能なら、発達に心配のあるお子さんは「療育」に通わせてあげるのが一番いいと思います。

療育センターや児童精神科に併設されているリハビリセンターのような場所で受けるものもあれば、民間の発達支援事業所で受けられるセラピーや、放課後デイサービス(小学生以降)もあります。

ただ「療育」に通うためには、発達が遅れているという証明をとらなければいけません。発達検査や病院の診断で、「今この子には療育が必要とされている」と判断されなければ、事業所を紹介してもらえません。また国から補助が出ている「発達支援事業所」に通わせるには「受給者証」を申請しなければならず、それも1ヶ月ほどかかります。

また「療育」も1年間のプログラムが終了したら次がなかったり、また1年待機して順番を待たなければいけなかったりと、継続して続けられないこともあります。

そこで、周りに何とかついていける軽度の発達障害の子は、理解のある「習い事」で代用する手もあります。

→(「発達障害の子どもと習い事」)

「療育」と「習い事」の明確な違いは、やはり「療育」は障害のある子ども向けであるのに対し「習い事」はもっと広く一般に門戸が開かれていることだと思います。ただ最近は「発達障害の子どもに向けた指導」「発達障害が改善する」とうたっている塾や教室もあるので、徐々に民間の事業所でもニーズに対応した動きが出てきています。

ただ・・・民間は・・・お高いんですよね。

国の補助がある事業所は利用者負担が1割なのに対し、民間の習い事系は全額自己負担です。1コマ1万円近くする教室もけっこうあり、まあ扱いにくい子に先生がマンツーでみっちりついてくれるのだから普通の習い事に比べて高いのはしかたないとしても、ずっと続けるのは家計的にしんどいな~と感じます。

どこの家でも同じかもしれませんが、教育費って削りにくいけど、圧迫感ありますよね・・・

よく調べれば、同じような内容のサービスを公費で受けられる場合があるかもしれないので、自治体や発達障害支援団体などに問い合わせてみるのもおすすめです。

我が家では次男に「療育」を、長男に「習い事」をさせた経験から、どちらでも子どもにいい効果があるのは間違いないと思います。次男は3歳で「感覚統合訓練」を、長男は5歳で「体操教室」に通わせましたが、集中力が続かない、体の動かし方がうまくわからないような特性がある子は、体の使い方を教えてあげることで、集中力がついた、落ち着きが出てきた、体幹がしっかりしてきた、物にぶつからずに歩けるようになった(物との距離感がつかめるようになる)、などのいい効果があります。

とくに幼児期は、体の使い方を教えてあげることが重要だと思いました。
体操やスイミング、友だちと走り回って遊ぶことが、大切な時期です。

まずはその体の基礎ができてから、言葉が増えた、友だちと遊べるようになったという社会性がついてきます。いきなり言葉や文字を教えても、基礎ができていなければまったく意味がないのと同じように、遠回りに見えてもまずは基礎づくりをしっかりやることで、後にぐんと伸びていきます。これは学習面でも、同じだと思います。

上手にできなくても、他の子より習得に時間がかかっても、座って待てて先生の指示を聞いて動けるなら、普通の「習い事」でもやっていけます。
まだじっと座っていられない、指示を聞き取れないようなら、まずは「療育」でしっかりと基礎づくりをして、様子を見て「習い事」を併用する、移行させていくというのが現実的でしょうか。

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また長男ゲンキのように、とにかく組み立てるのが大好きとか、図鑑を全部覚えちゃうとかオタク臭が強くて、なんか友だちとうまくいかない子も、プログラミング教室とかロボット教室のような場所だったら、似たような子と出会えて共鳴できるのかもしれません。小学校に入ると、得意不得意、好き嫌いがはっきりしてくるので、子どもがやりたいことをさせてあげたらいいと思います。

習い事にも、2種類あると思います。学習塾のような「現実の補完タイプ」と、ピアノやサッカーのように「一芸・未来への投資タイプ」。学習塾も、早期受験を目的としたような進学系は「未来への投資タイプ」に入るでしょうか。

「療育」はどうしても、社会への適合を目指しているので「補完タイプ」になります。子どもの困り感は確実に軽減するので、コミュニケーションで問題があったり、数字や文字が苦手な子などは、「療育」で適切な指導を受けさせてあげてほしいと思います。

反面、発達障害のある子に多いんですが、好きなことには異常に集中して、高い能力を発揮するタイプがいます。こだわりがいい方向にはまれば、才能開花することも。そういうタイプの子には、あえて高度な「一芸・未来への投資タイプ」の習い事で、興味をとことん満足させてあげる経験も、必要なのかもしれないと思います。

発達に凸凹がある子どもには、そんな「補完タイプ」と「投資タイプ」をうまく組み合わせて、その子の苦手と得意、特性や性格にあった環境を用意してあげれば、伸びていくことができます。

今、その子がどんなものを必要としていて、それには「療育」がいいのか、「習い事」がいいのか、家庭で親が教えてあげたほうがいいのか、外部の教室に通ったほうがいいのか、見極めて一番いい形にしてあげたいですね。

発達障害の子どもと習い事


子育て中に気になる、「習い事」。

いつから?どんなものを?何が一番役に立つ?
最近は幼児教育、早期教育ブームで小さな子供向けの教室も多く、友だちが始めた・・・幼稚園のみんな習っている・・・とか聞くと、焦ってしまいますよね。

幼稚園か保育園かでも温度差はあるのでしょうが、私の周りの人では幼稚園に入ると何か1つはやっているという感じです。(私立幼稚園だともっと多いかな)
小学生になると、2~3つくらいが平均。(スイミングや英語、進研ゼミなどがトップ3に入ります)平日は連日習い事、という子も珍しくありません。

男の子に多いのは、スイミング、体操、サッカーや野球などの運動系。

幼児期にいろいろな体の動きを身に着けておくと、その後の発達にいいと言われます。でもまあ、コーチの指示が理解できて、見た動きを体で再現できるようになるには個人差もあるので、お子さんの様子を見ながら、今その子に必要そうで楽しめそうなものを探してあげるといいかと思います。

女の子はやっぱり、ピアノやバレエというお稽古系。

友だちがやっているから、友だちと一緒の教室に入りたいから、という理由も大きいようです。

3歳から英語通わせている人も、けっこういますね。う~ん、個人的には、幼児の間は NHK 「えいごであそぼう」見せてるくらいでちょうどいいんじゃね?って思いますが。
幼児期に2000時間インプットしたら、英語が喋れるようになる(絶対音感がつく)とか聞いても、本当に?って思っちゃいませんか。真面目で課題に一生懸命取り組む子なら、身につくのかもしれませんが、じっとしていられない集中力の続かない子には、しんどいんじゃないかな~と思います。

意外と、小学生くらいになってからのほうが吸収が早いし、親に言われてやっているよりも自分がしたくてやっていることは、びっくりするほど集中してぐんぐん伸びるので、普段の生活でいろいろな刺激に触れさせて、子どもの向き不向きがわかってから、親子で納得できる、しっかりとした教室を探してあげるのが、いいように思います。

発達障害があると(程度にもよりますが)、習い事は難しい場合があります。

とくにじっとしていられない、多動のお子さん。スイミングや体操では、安全面から断られることがほとんどだと思います。障害児スイミングの枠があるところも、肢体不自由のお子さんだったり、療育手帳を持っている重度のお子さんがメインになることが多く、内容も水慣れレベルで、きちんと泳ぎを教えてもらいたい場合は物足りなかったり・・・軽度の発達障害の子どもの受け入れ先って意外とないな~と感じます。

公文や幼児教室のようなところも、じっとできない子は難しいと思います。先生がマンツーでつけるところはいいですが、そうでないと他のお子さんへ迷惑をかけたり授業そのものが成り立たなかったり・・・

こだわりが強かったり、慣れない場所では不安が強かったり、ささいなことでパニックを起こしてしまったり、先生の指示が聞き取れない発達障害のある子どもは、集団で学ぶのは難しいかもしれません。

我が家の長男ゲンキも、こだわりが強く不注意が激しいグレーゾーンBOY。運動が苦手(というか興味がない)で、読書やブロック、工作が大好きという人でした。友だちにもあまり興味を示さず、これはあかんと思い、幼稚園で近所の体操教室に入れました。

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通い始めは見た動きをそのままマネできず、なんか一人ムーブメントが変でした。どうすればあんな風に体を動かせるのか、皆目検討がつきませんって顔で、困っていましたね。先生の指示もボーとして聞いていないので、できるはずがありません。

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しかも課題の途中でもいきなりピョンピョン跳び出したりして・・・一人3周ノルマのところ、半分できていればいいほうで、まじ月謝がもったいない・・・とヤキモキして見ていましたが、1年半ほど続けた年長さんの終わり頃、ようやく跳び箱やマット運動のコツがわかったらしく、急にできるようになりました。なわとびも、体操教室に通っていなければできるようにならなかったと思います。

ゲンキはボーとする不注意タイプで、他害や暴力的な行動がなかったので普通の教室でやっていけました。興味がないことにはまったく食指が動きませんが、やってちょうだいと言われた課題は真面目にやろうとするので、あえて習わせてよかったです。家で教えようとしてものってこないので、先生から教えてもらうほうが本人もやる気がでる感じ。またできないから興味がなかったのが、少しできるようになると本人も積極的になり、友だちの輪にも入るようになりました。幼児から小学生の頃、とくに男の子は、運動能力が社会性に直結するように感じます。

ゲンキは習得するまで人より時間がかかるので、就学前に体育でやりそうな動きを一通り習わせておいたおかげで、小学校でも落ちこぼれずに何とかついていけています。

次男ミッキーは多動・衝動性が強く、他害や破壊行為が激しいので、ちょっと普通の教室は無理だろうと思います。療育センターでの感覚統合訓練が終わってしまったので、水泳とか体操とか、何か体を使わせる訓練をやらせたいのですが・・・

→(「感覚統合ってなに?」)

小学校に入って、もう少し衝動性が落ち着いて指示を聞けるようになったら、考えてみたいです。

障害がある子ども向けには「療育」というものがあります。

ただ「療育」を受けるには、いろいろと手続き的なことがいるし、空きがないので1年待ちとかも多いし、すぐに受けられるとは限りません。

そこでゲンキのようにグレーゾーンで、ギリギリなんとかみんなについていける軽度の子は、習い事で代用するのもありだと思います。とくにYMCAは発達障害に理解があり、研修をきちんと行っているので、グレーゾーンの子に人気があります。

ただ相性は大事というか、合わない習い事に親のエゴで入れてしまうと、これは健常の子でもよくありますが、無理がたたって子どもが体調を崩してしまったり、チックが出てしまったりと、悪い影響が出ることもあるので、教室選びは慎重にしましょう。体験入会があれば、必ず事前に相性を確認してから決めたほうがいいと思います。

いろいろな習い事や教室があるかと思いますが、一番大切なポイントは「ほめて伸ばす」こと。発達障害が疑われる子には、スパルタや根性論は向きません。大きな叱り声や無理な指導に、パニックを起こしてしまう子も多いです。どんな教室でも、優しく、子どもに合わせて待ってくれる指導者を選ぶことをおすすめします。ゲンキの体操教室も、明るく元気なコーチが気前よく褒めてくれ、「今日の準備運動はAKBエアロビクスですから、お母さん方も一緒にどうぞ!」とか誘ってくれるので、とても雰囲気がよかったです。

こだわりが強い、一斉指示が入りにくい、いくつも指示を出されると混乱してできなくなる、できないとパニックを起こす、母子分離できないなど、気になる部分があれば必ず事前に先生に伝えることをおすすめします。発達障害が・・・と言うよりは、「こんなことが苦手だ」「こんな時は、こういう対応をしてほしい」のように、具体的にお願いするほうが先生も動きやすいと思います。一人だけ特別扱いはできなくても、少し気にかけてもらえるだけで全然違います。

幼児期には、いろいろな子がいます。
お母さんから離れられなくてずっと泣いている子もいれば、いつまでたってもテストに合格できない子もいるし、ゲンキのようにボーとして何もできない子もいます。ゲンキの通っていた体操教室も、4月は泣いている子続出でした。それでもコーチは「大丈夫大丈夫!」と太っ腹にどんな子も受け入れて丁寧に指導をしてくれました。「ほめられる」からがんばれて、「できた」から楽しいんですね。それを続けることで、本当にいきなり蛹から蝶になる瞬間がきます。必ず、きます。

子どもの可能性を信じて、子どもが楽しんでできる習い事を、探してあげたいなと思います。

もし安全面や体力面から今は難しくても、もしかしたら数年後にはまったく問題なく、やれるかもしれません。子どもに合わせて、その時を待ってあげればいいと思います。

感覚統合ってなに?


言葉に遅れのある自閉スペクトラム症や、落ち着きがなく動き回ってしまうADHDの子供に対して、有効な療育方法に感覚統合訓練があります。我が家の次男ミッキーも、市の総合療育センターで受けています。(「ミッキー~4歳 幼稚園へ向けて療育のスタート」)

自治体の療育センターや、児童精神科などの病院、リハビリセンターなどで実施されているかと思いますので、興味がありましたらぜひお問い合わせください。

私たちは、生活の中で様々な感覚を使って暮らしています。

朝日をまぶしいと感じて目覚め、のどが渇いたと水を飲み、トイレに行き、ねまきのままじゃ寒いなと着替えて、お腹が空いたなと朝ごはんを食べます。それ以外にも、時計を見てそろそろ家を出る時間だから急がなくっちゃとか、空を見て今日は雨が降りそうだから傘を持っていこうとか、いろいろな刺激を自分の中で整理して、有効な情報と要らない情報に分け、さらに経験からそれに備えて生きています。

発達障害があると、この感覚を適切に感じられなかったり、情報を整理できないせいで、生活の様々なことがうまくできません。光を痛みと感じて泣き出してしまったり、逆に執着して手をひらひらさせてずっと光を見ていたり、また排泄感覚がわからずおもらしをしてしまったり、暑さ寒さがわからなかったり、毎日同じ服でないと着れなかったり、同じものしか食べられなかったり、これらの困った行動は、ほとんどが感覚をうまく使えていないことから来ています。

そのアンバランスで未発達な感覚を育てることで、全体の能力をバランスよく伸ばしていくための訓練を、感覚統合と呼びます。ボールプールに入ったり、ブランコやハンモックで揺らしたり、トランポリンを跳んだり、ジャングルジムや平均台、はしご上りなど、様々な感覚統合訓練があります。

言葉に遅れがあって療育を受けることになっても、言語訓練ではなく、まずは感覚統合訓練をすすめられることが多いです。回り道に見えても、実はそのほうが近道なのです。

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訓練を受ける前に、りんごの木を例に説明を受けました。感覚の木です。

根っこの部分、第一段階はおよそ2歳頃までに発達します。
視覚や聴覚、触覚、前庭覚や固有覚が基本になります。筋肉の使い方、姿勢をうまく保つバランス感覚、また抱っこされると気持ちいいなどの快不快を感じるのが、この段階です。

木の幹の部分、第二段階はおよそ4歳頃までに発達します。
自分の体を使って、いろいろな動きをすることができるようになります。高いところに上ったり下りたり、先生の動きを真似したり、活動の幅がぐんと広がる時期です。

さらに枝の部分、第三段階はおよそ6歳頃です。
目と手を協調させて動かしたり、自ら目的をもって行動したり、形や音で区別できるようになったり、そして言葉はようやくこのあたりで完成します。

第一段階、第二段階、第三段階がうまく伸びることで、やっとりんごの実がなります。りんごの実は、授業を集中して聞く力だったり、考えたことをまとめる力だったり、抽象的な絵を描く能力だったり、友達のことを気遣う優しさだったりします。学校生活でつまづいている子供も、これまでの発達で弱い部分がないか、例えばバランス感覚が悪くて平均台が歩けないなどの問題があれば、そこにアプローチすることで、なぜか情緒面も安定してくることがわかっています。不思議ですよね~ 

自閉症スペクトラムやADHD、広汎性発達障害など、様々な発達障害がありますが、全てに共通する特徴として、この発達の凸凹さがあります。ミッキーも、言葉はうまく使いこなせないけれど、数字は強いし、パズルや型はめなどの形の認識も強いです。特性と言えば特性なんですが、そのアンバランスさゆえに生きづらさを抱えています。

逆に知能や言語に遅れがあっても、全体がバランスよく遅れている場合は、その子なりのスピードでゆっくりとでも伸びていくようです。ようは、バランスなんですね。やはり特別に弱い部分があると、パニックやこだわりなどの問題行動につながってしまいます。

長男のゲンキも、知的にはとても早熟で記憶力も抜群にいいのですが、体幹が弱く運動面はなかなかついていけていません。弱い部分、ありまくりです。今からでも、感覚統合訓練を受けさせたいと強く思います。ミッキーで勉強したことを、ゲンキにも応用して普段の生活に上手に取り入れていきたいです!


家庭でもできる、感覚統合の遊びについて紹介してある本です。私も参考にしました。どれも特別な動きではなく、普通の遊びの中でできることばかりです。ちょっと意識的に、取り入れてあげるだけでもずいぶん変わってくると思います。

感覚については、他にもまとめた記事がありますので、興味がありましたらどうぞ。
→(「固有覚ってなに?」「前庭覚ってなに?」「触覚が未発達だと起こる、感覚過敏」)

ミッキー~4歳 幼稚園へ向けて療育のスタート


ミッキーの民間施設での療育が始まり、同時により専門的な発達検査を受けるために、療育センターに予約を入れます。だいたい発達相談は数ヵ月待ちなので、悩んでいる方は少しでも早めにアポだけでも取っておくことをおすすめします。10月に家庭センターで相談してから4か月後、療育センターの相談の日がやってきました。

旦那さんも一緒に、発達検査に立ち会います。全体としては、10月の時とあまり変わらない結果。初めての場所でしたが、それなりに落ち着いて受けられていたほうだと思います。が、やはり受け答えはできず、「ブロックを先生と同じ形に積んでみて」など、ちょっと難しい指示にはポカンとしています。

「自閉症の可能性があるが、まだ症状がでそろわないので診断がつきません」とのお話。つまり、言葉の遅れ+落ち着きのなさから見て発達障害の傾向はあるが、指差しはあり模倣もする(自閉症児にはない)、こちらの言っていることもある程度は理解できている様子から、グレーゾーン判定でした。

とりあえず療育センターでの療育も申し込みをし、半年後の夏から感覚統合訓練が2週間に1回始まりました。発達障害のある子どもは、身体の器官がうまく連動せずアンバランスなことが多く、例えば人ごみの中では隣にいる人の声が聞き取れない(必要な音だけを拾えない)、触覚や聴覚などが異常に鋭い(感覚過敏と呼ばれます)など、そのために日常生活に支障をきたしてしまいます。感覚統合訓練とは、そのアンバランスな感覚をうまく育てることで、全体的な能力の底上げをしようというもの。

トランポリンやボールプール ♪ 楽しいものがいっぱいある感覚統合の部屋は、ミッキーユウキも大好き。訓練の40分間はいつもあっという間で、毎回帰りに「もっともっと」と泣かれます。

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ミッキーも、滑り台は大好きだけどブランコは怖がって乗れないなど、感覚のアンバランスが目立っていました。訓練の場で先生から教えてもらったことを普段の公園遊びにも取り入れることで、だんだんと苦手な動きにも挑戦できるようになっているように思います。

療育の一番の効果は、母親の意識改革にあると言う人もいます。


障害のある子を育てるということは、外からは見えない大変な日々です。どうしてこんなことばっかりするの?どうしてこんなこともできないの?と、母親が精神的に参ってしまうケースも多いです。
発達障害の子は、叱っても効果はありません。悪循環に陥るだけです。我が子の特性をしっかりと保育者が理解し、支援するという姿勢こそが、子供を伸ばす早道なのだと思います。療育先で聞く話はどれも目からウロコで、ミッキーだけでなく私の気の持ち方もずいぶんと変わりました。

ミッキーも3歳半頃から単語がつながりだしてきたな~と思っていたら、夏休みの間にものすごく伸びて、あっという間に4語5語つなげて話せるようになりました。9月に再度総合療育センターで発達検査を受け、そこでも認知面などはほぼ境界域にまで伸びていると褒めてもらい「療育から幼稚園などの集団生活に移行してもOK」と言ってもらえました!

ミッキーゲンキと同じ、近所の公立幼稚園(2年制)を希望していたので、とってもうれしかったです!

が、そう甘くはなかったのですね (;´д`)
幼稚園の申し込みや面談、健康診断が始まる秋頃からミッキーの調子は急激に悪くなり、言葉が伸びたことで自我が出てきたのもあるのでしょうが、とにかく些細なことで癇癪を起し、叫びまくり、抑えきれないと自分の手を噛むなどの自傷行動も激しく、ストレスがたまると目をぱちぱちさせるチックも出始め、幼稚園の手続き関係も大変な時だったので私もヘトヘトに・・・

1日入園に行くと、幼稚園にいる間はなんとかいい子にしているのですが、帰ってきてから荒れ狂い、喘息はでるわ、ミッキーの八つ当たりからの兄弟げんかが延々と続くわ、それが1週間も10日も続きます。やっと雪解けの気配が出てきて、ほっとしたのも束の間、次の1日入園の日がやってくるという生活・・・

幼稚園、そんなに行きたくないの?母の気持ちが、くじけそうになります。

ミッキー~3歳 家で育てるのはもう限界!市の発達相談へ


ユウキが生まれてからの半年ほどは、もうよくやっていけていたなと今でも思うくらい、毎日ギリギリの綱わたり生活をしていました。

とにかく、ミッキーから目を離せない。
一瞬のすきをついて、ユウキをひっくり返したり足をもって引きずり回したりするので、私はトイレにもいけない状態でした。ユウキは抱っこちゃんでベビーベッド大嫌いだったのですが、ミッキーから守るために時々入れていました。が、そのうちミッキーがベビーベッドによじ登って入れるようになってしまったので、「どうすんのよ~」という状態に。
よじ登って入るまでに2、3分はかかるので、その間にダッシュでトイレに行く・・・という生活でした。ユウキを抱っこしたまま、後追いしてくるミッキーと3人でトイレに入ることもしょっちゅうで、一人の時間なんて贅沢なものは皆無です。

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授乳中もミッキーはひたすら邪魔をしてきます。ユウキの頭をはたいたり私をひっぱって、とにかく引き離そうと全力で妨害・・・テレビを見てくれたら、どれだけ楽だったことでしょう。テレビの前にも5分と座っていられない。絵本も見ない。もう、どうすればいいの ( ;∀;)
私の側で遊べるよう新しいおもちゃを買いまくりましたが、どれもあまり長続きせず、生きたおもちゃユウキに勝るものはないようです。

ここまで憎しみ(愛情の芽生えもあったのかな~)を全開でぶつけてくるとは思わず、ミッキーもできるだけよしよしするのですが、ユウキも一番手がかかる時期。とくに4ヵ月くらいまでは夕方のたそがれ泣きがひどく、私の母が仕事帰りに我が家に寄って、3人をお風呂に入れるまで手伝ってくれて、なんとか魔の半年間をのりきりました。

夏に授乳直後に散歩に出かけて、熱中症で私が倒れかけたこともあります。

私が倒れたら終わりだ・・・と歯を食いしばって、耐えた時期です。

保育園も産後1ヵ月を過ぎると一時預かりしてくれなくなるので(料金がはねあがる)、多動の一番激しかった時期のミッキーと、新生児のユウキを抱えて、生活が行き詰ってしまいました。これ以上、家庭だけで育てるのは限界・・・

母の勧めもあり(母は小学校教員で、発達障害の知識が豊富)、どうせ3歳児健診にはひっかかるだろうからと、先に相談に行くことにしました。ユウキの4ヶ月健診で「実はお兄ちゃんが喋らなくて・・・」と相談し、市の家庭センターの発達検査を受けることになりました。

発達検査を受けたのは、ミッキーが2歳11ヵ月の時です。
お絵かきや言葉のやり取り、型はめなどの様子を見て、約1年ほど発達が遅れているとの結果でした。とくに言語は、まだ1歳5ヵ月レベル。認知や知能も全体的に軽度遅滞レベル(1歳台後半と言われました)なので、言葉だけが遅れていると思っていた私にとっては、ちょっとショックな結果でした。

ガーン Σ(゚д゚lll)

ちょっと呆然としている私に、心理士の方が差し出してくれたパンフレットには「療育」の文字。「早期に療育をすることで、今お困りの行動を少しずつ直していくことができます」とのお話。
わらにもすがる思いで、ミッキーの療育について調べ始めました。

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

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