自閉症特徴

感覚鈍麻ってなに?

自閉スペクトラム症やADHD、発達障害のある子供は感覚が過敏なことがよくありますが、反対に感覚が鈍い感覚鈍麻がある場合もあります。ケガをしても痛くなさそう、暑さや寒さに無関心、話しかけられているのに気づかないなどが、感覚鈍麻の主な症例です。また感覚に鈍いことが原因で、自ら刺激を作り出そうと常同行動自傷行動に及ぶこともあります。

長男ゲンキは、これですね。

聞く力が弱く、雑音の中で必要な音を聞きとれていないように感じます。読書や工作、考え事に熱中していると話しかけられても気づきません。授業中ぼ~としてしまうのも、このためでしょう。噛み癖がひどく、服のえりや鉛筆をいつも噛んでいます。ピョンピョン飛ぶ常同行動も見られ、ノートや本のはしをずっといじりながらでないと、宿題も音読もできません。

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↑ ゲンキ
の大好物・・・

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ノートも鉛筆も歯ブラシも、ゲンキが使うものはすぐにボロボロになってしまいます。
どうしたもんかな~と悩んでいますが、おそらく完全にやめることは難しいでしょう。何かを触っていないと、集中できないそうです。

服はえりやひものついていないものを着せるようにし、鉛筆は噛んでいないかチェックして噛み跡があれば注意するようにしていますが、本のはしをいじる癖(あまり目立たない)や歯ブラシをひたすら噛んでいる(歯ブラシは口に入れるものだから・・・まあいいか)のは、大目に見ています。

とにかく、社会的に容認される癖になんとか持っていきたい (+o+)

いじめられないか、変な目で見られないか、つまりはそれにつきます。実際、授業参観で見ていると、ゲンキがずっと鉛筆や服を噛んでいるので、となりの女子がひいているんですよね。マジ、申し訳ない。

本人も意識できるようになれば一番いいのですが、健常児であっても10歳前後までは人の目を気にして行動することは難しいようです。今は私に叱られないか、を基準に行動していますが、それでもまあいいかと思います。大きくなるにつれて、私の目=友人の目=他人の目と、視野が広がっていってくれることを願います。

感覚過敏ってなに?

自閉スペクトラム症やADHDなど、発達障害のある子供に見られる感覚の過敏さ
音や光、刺激や味覚に対して、過剰に反応してしまう状態のことを言います。

特定の音を異常に怖がる、触られるのを異常に嫌がる、同じものしか食べられない、などが感覚過敏の主な症例です。脳の機能障害が原因なのですが、何が苦手で何がOKかなど、本当に子供によって千差万別です。

我が家の次男ミッキーは、感覚過敏があります。
彼が苦手なのは、身体接触。(特に頭や口など、顔まわりは嫌がります)
また暗いところを、とても怖がります。花火の音も、とても怖がります。
炊き込みご飯やチャーハンは受け付けず、白いご飯しか食べません。

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我が家では、つねにボーとしている長男ゲンキが気づかずにミッキーにぶつかり、ミッキーが癇癪を起こし、大兄弟げんか・・・というパターンが非常に多いです ( ;∀;) でもゲンキは、気づいてないくらいの(彼の鈍感さも多分にありますが)些細な接触が、ミッキーは耐えられません。

でもちょっと反省しているのは、私の対応のまずさが原因で引き起こしてしまっているものもあるんですね。最近気が付いたんですけど・・・ ( TДT)

三男ユウキがまた新生児で、夕方とても忙しく、お風呂であわてて無理やり頭を洗ってから、頭を触られるのを嫌がるようになりました。胃腸風邪の時に歯磨きで「うっ」となって吐いてしまい、それから歯磨きをめちゃくちゃ嫌がるようになりました。(それ以前も嫌がってはいましたが、異常に怖がるようになった)暗いところも昔は平気だったんですが、悪いことをしたらおばけの部屋に入れちゃうよと脅してから(お皿を割って片づける間、隔離する必要がある場合など)、暗い場所を怖がるようになった気がします。普通の子にはしつけで済むことが、自閉症の子には大きな傷として残ってしまうこともあるんですね。

自閉症の人はとても記憶力がよく、普通の人はころっと忘れてしまうようなことも、長い間鮮明に覚えているそうです。そしていきなりフラッシュバックのように、つらかった思い出がよみがえってきて、パニックになってしまうこともあるそうです。

ミッキーも、一度いやな刺激としてインプットされてしまうと、上書き修正するのがとても大変です。
一度意地悪されたお友達とは、けっして遊ぼうとしません。そうすることでしか、自分を守れないのでしょう。何回も何回も何百回も、楽しい幸せな思い出を積み重ねることでしか、前に進めないのだと思います。

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対応のせいもあったと気づいてから、ミッキーの感覚の過敏さをできるだけ和らげるために、楽しいこと、本人がやりたいと思えることを取り入れていくようにしています。食べることは基本的に大好きなので、この間は押し型で炊き込みご飯のおにぎりを一緒に作ったら、初めて混ざった味でも食べることができました!

吐いてしまうのが怖いのなら、「座った姿勢で歯磨きしよう」と言うと、すんなりとできるようになりました。頭も「5秒我慢しよう」と一緒に数えると、嫌がらずに拭けるようになりました。何が原因で嫌がっているのか、を考えてあげられるようになって、親子ともに楽になった気がします (^▽^)/

クレーン現象ってなに?

まだ言葉がうまく使いこなせない1~3歳児が、大人の手をひっぱって、自分の手の代わりに何かをして欲しいと要求することを「クレーン現象」と呼びます。
言葉によるコミュニケーションが苦手な自閉症児によく見られることから、早期に自閉症を発見するための判断材料とされています。
→(「赤ちゃんの頃の自閉症児の特徴とは?気になる子供の様子」)

ですが、クレーン現象=自閉症ではないので、子供が頻繁にクレーン現象をしているからといって心配しすぎることはありません。まだうまく話せない小さな子供が、クレーン現象で要求を伝えてくることはよくあります。クレーン現象以外にも、目が合いにくい、指差しをしないなどの特徴がないかどうか、注意深く観察することが大事です。

我が家の次男ミッキーも、2歳頃までクレーン現象をしていました。

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その頃の彼はすべての表現を「んっ」で済ませていたので、「んっ」+指差しやクレーンで要求を伝えている感じでした。そう、でも指差しはできていたんですよ。目も合っていたし。だから自閉症とはまったく疑っていなかったんですね。

3歳前頃から徐々に単語が出始めて、クレーン現象も治まっていったんですが(自分で何でもやるようになった)、療育に通い出して3ヶ月ほどは、デイの先生の手をずっと握って、クレーンでないと行動しなかったそうです。環境の変化で、不安もあったのだと思います。BUT、その時期家庭では、クレーン現象はまったく見られませんでした。人を見て、行動ができているということですね。療育先に慣れるにしたがって、クレーンも治まっていったそうです。

三男ユウキは、現在1歳10ヵ月。言葉はすごい勢いで伸びていて(もう3語文で喋っています)、ミッキー抜かされちゃうんじゃないの・・・という感じですが、絵本を読んで欲しいとかテレビをつけてほしいとか、自分一人でできない時に私の手を引っ張っていきます。

ミッキーは自閉症スペクトラムで、ユウキはおそらく定型発達児ですが、二人ともクレーン現象は見られました。長男ゲンキは、すいません、覚えていません。たぶん、やっていなかったと思います。一人目で手が足りていたので、私が先回りしてやってあげていたかもしれません。下の子たちは、自己主張しないと私の気を引けないという面はあります。

自閉症児のクレーン現象は、おそらく少しちがうニュアンスではないかと思います。

言葉でうまく言えない、自分一人では届かない&できない場面で起こるクレーン現象は、小さな子供にはよくあることです。しかし自閉症児のクレーン現象は、目の前にあるジュースを取ってほしいとか、クレヨンで絵を描いてほしいとか、わざわざ大人の手を借りなくても自分でやったほうが早いんじゃないの??という場面で起こりがちです。これは、言葉のコミュニケーションができない以外にも、身体の感覚が普通とはちがうことから起こってくる現象ではないかと言われています。

自閉症の人は感覚が異なっていて、自分の身体が思うように動かせないことがあるそうです。「自閉症の僕が跳びはねる理由」の作者、東田直樹さんは「壊れたロボットを操縦している感じ」と書いています。

目の前にあるジュースやクレヨンに、どれだけ手を伸ばせば届くのかがわからない。この違和感がクレーン現象にプラスされているのが、自閉症児の特徴なのだと思います。

それでも、クレーン現象も立派な要求です。違和感を持っても、どんどん答えてあげるのが正解なのだと思います。要求に必ず答えてもらえるという安心感が、その後のコミュニケーションにもつながるのではないでしょうか。

常同行動、常同運動ってなに?


自閉症の人が、手をひらひらさせたりピョンピョン飛んだりすることを「常同行動」または「常同運動」といいます。意味がないような同じ行動をくり返し、学業や社会生活に支障が出る場合もあります。

常同行動には、手をひらひらさせる、ピョンピョン飛ぶ、ぐるぐるまわる、手をたたき続ける、体を揺らす、行ったり来たりする、爪を噛む、物を噛む、など人によって様々な行動があります。

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我が家の長男ゲンキは、ピョンピョン飛ぶのが大好き。
ピョンピョンしながら、部屋を行ったり来たりして、ぶつぶつ何かをつぶやいています。
(ぱっと見、完全にイッちゃっています)

常同行動、常同運動の定義としては

1.発達早期(生後三年以内)に表れ
2.社会的、学業的、またはその他の活動が害される 又は、自傷行為が伴う場合
3.そのほかの薬や、精神疾患の生理的作用によるものではなく、他の精神発達症や精神疾患ではうまく説明されない
(『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』より)


長男ゲンキがピョンピョン飛び始めたのは、次男ミッキーが生まれた3歳9ヵ月の頃からなので、厳密に見るとちがうんですね~ (^_^;)
心配してカウンセラーに相談したこともあったんですが、「一人遊びの一環ではないか」と言われ、自閉症とは言われませんでした。

調べてみると、常同行動は発達障害のある子供の約4%~15%にみられますが、知的や発達に偏りのない普通の子供でも、約3%~4%にみられるそうです。普通の子供は、成長とともに常同行動は収まっていくそうです。

常同行動の原因としては

1、何かを訴えている
2、することで安心する
3、刺激を自ら求めてやっている

ことが挙げられます。

ゲンキ
も、暇で何もやることがない時によくピョンピョンしています。「自閉症の僕が跳びはねる理由」で、作者の東田直樹さんは、手をひらひらさせるのはなぜかと聞かれて「光を目の中に取り込むため」だと答えています。好きな刺激を自分で作りだして取り込むことで、精神的に安心するのでしょうか。

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)
東田 直樹
KADOKAWA/角川学芸出版
2016-06-18


自閉症の僕が跳びはねる理由 (2) (角川文庫)
東田 直樹
KADOKAWA/角川学芸出版
2016-06-18



とくに学業や社会生活に支障をきたしていないのであれば、常同行動を矯正する必要はないのかもしれません。でもやっぱり、所かまわずピョンピョンするのはやめてほしいし、公園に連れて行ってもピョンピョンしてばかりで遊べないのは、どうかな~と思います。

「学校ではやっていない」と言い張っていますが、授業参観で見ていると、発表で正解してうれしい時なんかについやってしまっています。身体に染みついてしまっているんですね。いじめられないか、本当に心配です ( ;∀;)

禁止することで、ゲンキの精神バランスが崩れないように・・・とは思いますが、できるだけ普段からしないですむようにしたいです。「やめなさい」と言い続けて、少しずつ減ってはきました。

暇な時にしているので、できるだけやることを与えて行動を抑えるようにしています。
あえて、トランポリンの上でやらせるとかね。→(「トランポリン!買っちゃいました!」)

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

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