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発達障害の子供が増えている原因

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発達障害の子供は、増えていると言われています。
発達障害で「通級指導」を受けている子供は9万人以上おり、この20年で約7倍になったというデータもあります。

その原因ははっきりしていませんが、一つは、社会が排他的になり、以前は障害ではなく個性としてとらえられていた子供たちが、生きにくさを抱えているため。

また、発達障害という言葉が一般に知られてきたおかげで、親や保育者が子供の気になる様子に気づきやすくなり、診断がつきやすくなったためと言われています。

でも、私はそれだけではなく、生活様式の変化も大きいのではないかと感じます。それは感覚統合訓練を受けることで飛躍的に伸びたミッキーを見ていて、療育を受けなかったらどうなっていたかと思うせいです。

→(「感覚統合ってなに?」)

最近の子供は体幹が弱いとよく言われます。それは外で遊ぶことが減った、ボール遊びをしなくなった、便利な機器が多く発明され、生活のための動きが減ったことなど、生活習慣の変化が大きな原因です。

ゲームが出てきて、子供が外で遊ばなくなった。本を読まなくなった。友達と遊ばなくなった。さらには自由に遊べる公園が減った、少子化で近所に子供がいない、子供を狙った犯罪などの安全上の問題など、数え上げればきりがないくらい、子供をめぐる環境は時代とともに変化しています。

幼稚園でも、「最近の子は蛇口のひねり方から教えないと、水も出せません。自動水栓のお家が増えてきて、水道の前で手を出して待っている子も多いんです」なんて、笑えない話を聞きます。昔は、日常的に様々な動作をしなければ、生きていけませんでした。トイレだって、洋式よりも和式のほうが足腰を使いますもんね。掃除でも、ほうきの使い方や雑巾の絞り方など、以前は家庭で身についていたことが、意識的に教えなければできない子供達が増えたのです。

地域や大家族で育った昔は、社会性が今よりも発達しやすかったはずです。例えば、食事中の会話でも、母子で一対一でしか喋ったことがない子供は、人の会話を聞く、自分の会話の番まで待つ、多くの会話の中から必要な声を聞き取るなど、双方向性のある会話のスキルが身につきにくいです。

一概に昔がよかったとは、言えませんよ。
昔は学校に行けない子供も多かったし、家の手伝いで遊ぶ暇もなかったかもしれないし、医療の進化のおかげで、お産でも病気でも死ぬ子供は劇的に減りました。

それでも児童精神科医の佐々木正美先生も著書で書いているように、子供の遊びや生活をめぐる環境は、時代とともに悪化していると言わざるとえないと思います。子供同士で生き生きと遊べない、そんな子供が大人になったら、やはり精神症を発症しやすくなると書かれています。遊びが減ったこと。生活が様変わりしたこと。これが、発達障害の子供が増えている一番大きな原因ではないかと思います。

私も子供の頃の思い出と言ったらとにかく、いたずらも含めて、友達と毎日暗くなるまで遊び歩いたことばかりです。ブランコも砂場もジャングルジムも木登りも、やりたい放題でした。怪我もたくさんしたけれど、友達と山のように遊んだ記憶が、今の自分の核にあります。

今の子供たちは、もうそんな遊び方ができなくなっています。

虐待やいじめ、不登校やひきこもり、子供をめぐる問題は複雑化深刻化し、どこかで抜本的に改革しなければいけないはずなのに、もう無理かもしれないとも、どこかで思います。

社会が病んでいる。
子育てをしていて、一度も感じない親はいないのではないでしょうか?

電車の中で子供が泣いたら・・・病院で子供が泣いたら・・・お店で子供がぐずったら・・・そんなシーンは子育てをしていれば日常的にありますが、その親子に対する冷たい視線や心無い対応は、増えているのが現実です。発達障害のある子供には、その数十倍の圧力がかかります。大人がそうなのですから、子供社会でも同じです。違う人、違う存在に対する排外的な感情が、社会にあふれかえっています。

次男ミッキーも些細なことで泣いたり暴れたりするので、公園ではすでに「違う子」認定されて、仲間に入れてもらえません。私も一緒に遊ぶことで、かろうじてその場にはいれますが、たぶんミッキーは楽しくないでしょうね。でも、なんとか、友達と遊ぶ楽しさを教えてあげたい。友達と群れて遊ぶ中から学ぶたくさんのことを、ミッキーにもどうか味わってほしい。切に願います。

発達障害の子供たちは、社会性が育ちにくい特性の上に、友達と関わる機会そのものが少ないため、伸ばすことができないというダブルの壁が立ちはだかります。本当なら発達障害がある子供こそ、友達とたくさん遊ぶ経験をさせなければいけないのだと思います。

さらには、眼の動きや身体の使い方、バランス感覚といった、学力や社会性に一見関係のなさそうな部分が、実はとても大きく生活全般に関わっていて、そこが弱い子供は遊び中心の子供社会でやっていけない=社会性が育たないのだと思います。私も療育先で教えてもらうまで、身体の発達と心の発達がそこまで密接に結びついているという意識がありませんでした。

昔は、グレーゾーンの子も友達と外で走り回って遊ぶうちに、体幹や眼の動き、身体の動き全般がバランスよく伸びていき、そのうちそれ以外も凹凸が気にならなくなるくらい周りに追いつくのに対して、今では、ついていけない子はいつまでもついていけずに差は広がるばかりで、ついに「障害」と認定されてしまうような、そんな気がします。

過敏だったり鈍かったり、どうしても他の子と感覚が違う子は昔からいたと思います。社会性や言葉が伸びにくい、身に付きにくい子の割合は、実はあまり変わらないのではないでしょうか。漫画家の水木しげるも4歳まで話せずに、知恵遅れだと思われていたと自伝で書いています。それでもそんな彼の個性を周囲は受け入れ、「ゲゲゲの鬼太郎」などの名作を生み出すことができました。

最近は逆に、自閉症やADHDなど、発達障害のことが広く知られてきたからこそ、小さい頃から特徴的な行動をしていないか、親も保育者も必死に確認してしまっているようにも感じます。ブログを書いていても、「言葉の遅れ」や「自閉症特徴」などのキーワードで検索して来られる方は多いし、きっと必死で子供のことを理解しよう、どうにかしてあげたいという気持ちからなのだと思います。
自閉症スペクトラムやADHD、LDなど、子供によって個性は千差万別ですが、共通する特性に対して正しい接し方を心がけることで、子供も周囲の大人もぐっと生きやすくなるのですから、専門的な療育やペアレントトレーニングを受けることは大切だと思います。なぜ他の子と同じようにできないのかを、叱って育てるのではなくて、理解して寄りそって育ててあげることで、その子の人生は豊かで幸せなものになるはずです。

でも本当なら、発達障害があろうとなかろうと、子供の個性は一人一人違うものだし、違っていいはずです。その違いを認められない方向に、社会が向いているような気がしてなりません。そんな現代の社会で自分らしく生きていくためには、「障害」という看板を背負わなくてはいけないのかと思ってしまいます。とくにグレーゾーンの子供たちは。

そして、これからもっと、発達障害と言われる子供は増えていくと思います。
スマートフォンが出始めて、そう感じます。

スマホの害は、私はとても大きいと思う。長男ゲンキを育てていた頃には、スマホはまだ一部の人しか使っていなかったのに、今ではみんなが持っています。お母さんもお父さんも、空き時間はずっとスマホをいじっています。みんながみんなそうではないけれど、そういう親が増えているのは事実です。便利だし、つい見てしまうんですよ。気持ちは、よくわかります。
LINEやSNSで、ママ友同士の結びつきは強くなったかもしれないし、集まって子供を遊ばせやすくなったかもしれませんが、子供がぐずったらすぐにスマホのゲームをやらせて、自分たちはおしゃべりに夢中で、子供の要求には気づきません。

そうして育った子供は、どんな子になるのだろうかと思います。

もっと幼少時に適切に関わっていれば、何とか育ったかもしれない子供たちが、これからどんどんグレーゾーンで診断を取りにくるのではないかと危惧します。そうしてそのうち、定型発達児と発達障害児の割合が逆転したりしてね。それはそれで、面白いかもしれません。私たちの当たり前が、根底から覆る日が来るのかもしれません。それはきっと、子供たちからの「逆襲」なのでしょう。



精神科医の佐々木正美先生の、おすすめ著書。子供を育てるすべての人へ、読んでほしい1冊です。

間違いが許せない子には、タブレット学習がおすすめ!

我が家の次男ミッキーは、自閉症スペクトラムとADHDの発達障害があります。

小学校の特別支援学級へ入学したばかりの、1年生です。
知的には境界~標準域。聞く力が弱く、短期記憶も弱いため、授業は個別の方がいいと思い、支援級を選びました。やり方を工夫すれば、基礎学力は遅れずにやっていけそうです。

ただ、自閉症スペクトラムのこだわりから、間違えること、直されること、が受け入れられません。

絵を描いていても、ちょっと失敗したら癇癪を起こすし、せっかく描けても紙がくしゃっとなってしまうだけで癇癪を起こすし、「もうちょっとこう描いたら?」と横から手を出そうものなら、怒り狂って暴れます (-_-;)

これから宿題も始まるし、家庭学習をどうしようか悩み、業界一番人気のチャレンジタブレットを、始めました。→(「我が家の通信家庭学習事情」)

するとびっくり、タブレット、いいですね。

 公式サイト 進研ゼミ小学講座

字の書き順やとめはねも厳しく、私だったら丸にしてそうな(アバウトな性格なんで)答えでも、不正解になります。でもゲーム感覚だからか、かわいいキャラクターから指摘されるからか、間違っても怒りません。

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「ブー。ざんねん!」
と言われても、あのミッキー
「あー。コラショ(チャレンジのキャラ)、きびしいな~」
とニコニコしながら、受け入れている姿に感激!!

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自動採点ですぐに正誤がわかることも、気持ちが切り替えやすいのかなと思います。タブレットにしてよかった。きっとテキストスタイルだと、やった終わった!という気分でいるのに、後で丸付けをされて(しかも親に)、やったはずなのにもう一回やれと言われ、キレているでしょう。

100点になるまでやり直せる解き直し機能も、がんばって100点にすると、映像やゲームアプリが開けるご褒美機能も、ミッキーのやる気をぐんと引き上げています。どうしても一人ではできない時に「手伝って」と言えるようになったし、難しい問題を横から一緒にやっても、怒らなくなりました。そこまで、コラショのゲームがやりたいのか・・・すごいね、今どきの勉強って。

よくLD(学習障害)で、読み書きに苦手がある子にタブレットがおすすめされていますが、こだわりの強い自閉症スペクトラム児にも、衝動性が強いADHD児にも、タブレット学習はおすすめだと感じます。間違いが許せない、すぐに正誤を知りたい、そんな子供の気持ちを、ずっと楽にしてくれます。
これからも、楽しく続けていきたいです \(^o^)/

子どもの言葉が遅れる5つの原因

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子どもの言葉が遅れる原因については、いくつかあります。
最近では発達障害という言葉が一般的になってきたこともあり、「言葉が遅い=自閉症」と真っ青になる親御さんも多いかと思いますが、それ以外の問題がないか、聴力や口の機能などを確認する必要があります。

子どもの言葉が遅れる原因には、大きく分けて下の5つがあります。

①発達障害

自閉症スペクトラムやADHD(注意欠陥障害)、LD(学習障害)など、いろいろな発達障害がありますが、重複していることも多く、特性も一人一人異なった出方をします。

人に関心が薄くこだわりの強い自閉症スペクトラムでは、人の声そのものに興味が持てず、また聞こえ方や物の認知の仕方が異なっているため、言葉の習得が困難、または独特の話し方になる場合が多いです。注意を持続することが難しいADHDは、人の話を集中して聞くことが苦手で、また衝動性から言葉よりも手が出てしまうなどの問題を抱えがちです。LDでは、文字や音を言葉に結び付けて覚えることが困難で、会話や音読が著しくできない場合があります。

どの発達障害の特性でも、言葉が遅れる可能性があり、生まれ持った脳の機能的な問題なので、そのうち自然に話せるようになるだろうと放置せず、その特性に合った療育や言語指導を取り入れる必要があります。適切な対応を心がければ、ソーシャルスキルとして、言葉や人との関りを教えることができます。

②難聴

先天性の難聴と、後天性の難聴があります。

先天性とは、生まれつき耳の聞こえの悪い難聴で、早期に補聴器などで補わなければ、言葉の習得は難しいです。後天性の難聴は、中耳炎などの耳の病気からなります。とくに幼児で多いのが、発熱や痛みを伴わない滲出性中耳炎で、難聴の程度も軽いので気づかれにくく、発音がおかしいと調べてみたら滲出性中耳炎だったというケースも多いようです。(「滲出性中耳炎ってなに?」)
またおたふくかぜにかかると、「ムンプス難聴」という後遺症が残ることもあります。

片耳だけの難聴、高い音や低い音など特定の音域だけ聞こえていない難聴、普段の会話には困らない軽度難聴などは気づかれにくく、学校の健診などでもスルーしてしまうこともあるので、遠くから呼ぶと気づかない、どこか発音がおかしいなど、普段の生活で気になることがあれば、きちんと聴力検査を受けたほうがいいと思います。

4歳頃には、ヘッドホンで音を聞いてボタンを押す聴力検査ができると言われていますが、子供はムラッ気なもの。その気にならないとやりません。遊びながらできる遊戯聴力検査ができる施設や、眠らせて脳波を測るABRやASSR検査ができる大きな病院がおすすめです。うちもこの間、聴力検査をやってきました。→(「難聴かもしれない??言葉の遅れがある子は絶対に確認するべきこと」)

③口蓋裂などの口周りの疾患

生まれつき、唇や口蓋に割れ目がある口唇裂や口蓋裂が有名ですが、それ以外にも舌小帯が短い、または長いなどの口周りの機能的な問題で、発声が難しいケースもあります。口唇裂や口蓋裂は見た目でわかるので、新生児または幼少時に手術することがほとんどですが、何度も手術を重ねる必要があったり、その都度口の動かし方を練習しなければ、正しい発音や発声が学べません。

うちの次男ミッキーは、ベロが長くて鼻につくんですが、これも滑舌が異常に悪い原因かもしれません。舌の筋肉が未発達だと、ベロがだらっと垂れ下がったり、話す時に口の中に広がって上手に喋れないようです。寝る時は口呼吸だし。うーん、一度、形成外科に診てもらうか。

④アデノイド、扁桃腺などの鼻周りの疾患

口を大きくあーんと開けるとベロの横に見えるのが扁桃腺、その奥の鼻の突き当りにあるのが、アデノイドです。どちらもリンパ腺で、鼻や口からばい菌や細菌が、身体の中に入るのを防ぐ役割があります。免疫力や抵抗力を司る器官で、4~8歳頃にもっとも大きくなり、大人になると小さくなります。この扁桃腺やアデノイドが発達しすぎて、鼻や喉の動きを邪魔する大きさになると、発声や発音に影響が出ることがあります。

また扁桃腺やアデノイドが炎症を起こすと、鼻汁がたまって、滲出性中耳炎や中耳炎を起こすことも。難聴の原因にもなります。とはいえ大切な器官なので、大きさすぎて食事や呼吸に影響が出る、あまりにしょっちゅう炎症を起こすなどのひどい場合を除いては、手術をすることはありません。

⑤心理的な問題

下の子が生まれた、幼稚園や保育園に入った、などの大きな環境の変化から、一時的に言葉がストップしてしまうこともあります。赤ちゃん返りや、緘黙(かんもく)と呼ばれる症状です。普通の子供はしばらく様子を見ていると、環境に慣れていくにつれ、また話し始めるようになります。慣れない人や場所では喋らないことは、警戒心の強い子供にはよくあるので、お母さんができるだけニコニコしながら「大丈夫よ」と言ってあげることが大切です。「ちゃんとごあいさつして!」などと急かすと、逆効果になりがち。

ただ、次男ミッキーもそうだったのですが、下の子が生まれた時から半年以上言葉がストップしてしまいました。これは自閉症スペクトラムの子供によくあるようで、掲示板などを読んでいても、「入院してから、喋らなくなった」「下の子が生まれて、喋らなくなった」「引っ越したら、言葉が消えた」などなど、同じような経過をたどる子供が多いです。普通の子供はすんなりと順応することができるような変化に、過剰に反応して、決定的な傷が残ってしまうようです。普通は辛いことがあっても、泣いて甘えて抱っこしてもらって癒されるものですが、自閉症スペクトラムの子供は、自分の中だけで抱え込んで、言葉や表情が消えてしまいがちです。
本来言葉が出始める2、3歳頃に、そのような反応があったら、発達障害を疑ってみる必要があるかもしれません。


いかがでしたでしょうか。ひとえに言葉の遅れといっても、原因はいろいろ考えられます。たんに発達がゆっくりな子、遅咲きな子もいるので、というかほとんどがそっちなので、健診などでもあまり心配しすぎないように言われてしまいますが、日々育てている親の違和感、これに勝る診断はありません。
「なにか違う」。そう感じたら、恐れずに発達センターや病院を受診してみてください。大きな病気や生まれつきの疾患を見つける、きっかけになるかもしれません。

難しいのは、聞こえ&鼻系→耳鼻科。口系→歯科 or 形成外科。発達障害→発達外来や児童精神科など。と、科が違うんですね。どこに行けばいいのかわからない!!となる場合は、とりあえず大きめの病院(いくつも科がある)の小児科や耳鼻科などで、相談してみるといいです。家庭センターや健診の場で相談すると、おすすめの病院を紹介してもらえることも。原因がはっきりすれば、対策も立てられます。見通しが立てば、親も子供も、安心して生活することができます!

苦手を克服する~左利き用の反転プリント


長男ゲンキは、左利き。

さらに計算が苦手なので、去年は九九の一分間テストに苦しみ、今年は百マス計算に四苦八苦しています。見かねてバーバが左利き用の反転プリントを作ってくれると、7分かかっていたかけ算の百マスが、5分弱でできるように!ミスも10個からいきなり2個になり、「これまで無理させてたんだな~」と痛感しました。

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自宅学習では反転プリントを使用していましたが、家庭訪問で先生にそれを渡すと、学校でもそれを使用させてもらえるようになり、さらに授業用の百マス計算プリントが両利き対応に変わり、スミマセン・・・ちょっと感動してしまいました・・・( ;∀;)

去年の先生とは、大違い!!

本当に、ありがたいことです。

左利きは、はっきり言ってやっぱり、今の社会ではハンディキャップ。でも、個性なんです。消しようのない、ゲンキだけの、ゲンキらしさ。それを、教育現場でも認めてもらえるという喜び。去年が去年だっただけに・・・
→(「ゲンキ~2年生 授業中にじっとしていられない 先生との相性」)

発達障害のある子供を育てている親は、「当たり前のことが当たり前にできない」でもそれが、「子供の個性」なんだというもどかしさを抱えているかと思いますが、それを他人にも認めてもらえた時の感動は・・・言葉では言い表せません。

ただ、プリントを反対にするだけで、こんなにも生きやすくなる子供がいることを、もっともっと、たくさんの先生に知ってほしいと心から思います。

左利きはおよそ人口の10%に存在するので、話が分かりやすいのかもしれません。
→(「左利きってどう?直すべき?」)

ゲンキは左傾向が非常に強く、手だけでなく目も足も口も、おそらく思考も、全て左です。左傾向が弱い子供は、ここまで苦労しない&矯正できるのかもしれませんが、右を受け入れられない不器用な人も、少数ですが存在します。ゲンキはLDのグレーゾーン傾向もあるので、いろいろな部分でハンディが重なってしまっています。どうすれば無理なく、楽しく、学ぶことができるのか。上手にサポートしてあげたいです。

統計では発達障害のある子供も、人口の約6.5%に昇ると言われています。%は、そんなに変わりません。「発達障害」という言葉も、かなり浸透してきました。特別な存在ではなく、個性的な人たちというくくりで、ごくごく身近にいる子供たちなんですね。

発達障害のある子供に合わせた授業を模索した日野市の小学校では、普通の子供たちの理解度も上がったというテレビ放送もありました。(NHK「ハートネットTV シリーズ障害のある子供と学校 第2回発達障害」)

障害や個性の強い子供たちを、お荷物だと考えるのではなく、どんな子供も暮らしやすい社会こそが、教育の底上げにつながるという意見を、みんなで共有したいです。

苦手を克服する~計算が苦手

算数嫌いの子供は多いですが、LD(学習障害)の子供たちは、いくら解き方を教えてもどうしてもできず、「頭が悪い」「なまけている」と思われがち。けっして怠けているわけではなく、脳の認知機能の問題なので、親や教師の思わぬところでつまずいていることがあります。思い当たる部分があれば、ぜひ落とし穴に戻って、丁寧に埋めてから先に進みましょう。「わかった!」という経験が、子供を成長させます。

我が家の長男ゲンキも、知的には非常に高いのですが、計算系が苦手。数式が、どうしても頭に入りません。1年生の計算カードにまずつまずき、「7+1」や「8+1」など、なぜ??という簡単な式で間違えるので、不思議でした。これだけ毎日やったらいい加減覚えるだろうという程、スパルタにやりましたが、なぜか覚えられない。タイムも、みんなが1分とか30秒でできる計算カードが4分以上かかる。

まだ彼の特性に気づいていなかったので、「どうしてできないの!」と言ってしまい(ゴメンm(__)mゴメン)、親子でつらい宿題タイムを過ごしていました。が、あまりにできないので、母に相談し(母は元小学校教員)、「まだ量の概念ができていないのではないか」とのことで、徹底的に指を使って計算をさせる、数の単元まで戻って何度も数え上げをさせる、小さな計算カードをやめて母秘蔵の大判カードを使用する、タイムは気にしない、などの対応で、ようやく1年生の終わり頃には何とかなりました。

とくにカードの大きさが一番効果があって、2年生の九九でも大判のカードを使用して練習しました。今考えると、計算をやる&カードをめくるという、同時に二つの動作をすることが、難しかったのだと思います。

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大判のカードは市販もされているので、お子さんがつまづいていたら、ぜひ試してみてあげてくださいね。

たしざんカード
公文公
くもん出版
2008-01





ひきざんカード
公文公
くもん出版
2008-02





九九カード
くもん出版
2008-02







ゲンキの場合は、目に見えない数をイメージするのが苦手だったようです。(同じくイメージしにくい、時間を求める問題も苦手です)ひたすら実物を使う、指を使う、絵に描いて数えさせる、などを毎日やりました。彼は強情で、「手を使うのは恥ずかしいから嫌」と頑なに拒否。嫌なら学校ではしなくてもいいから、家では手を使おうと必死に説得しましたが、LDに自閉症スペクトラムのこだわりがプラスされると、ほんと指導が難しいです・・・( ;∀;)

くり上がりやくり下がりは、家庭学習の成果もあり、何とか理解してくれましたが(ここでつまずく子が多いです)、ひっ算が始まるとまた計算ミスが増えます。字が汚く「0」と「6」が書き分けられず、本人すら間違える始末。何度言っても、くり上がりの数を書き忘れて間違えるし、1の位ではたし算をして、10の位では引き算をする・・・なんてミスも多く、これは3年生になった今も、完全には克服できていません。

イメージさえできれば解けるので、百玉そろばんを使わせたり、時計の実物模型を使わせたり、数式を標語にして覚えさせたり、もうあの手この手で食らいついています。

計算が苦手な子の対策としては

①数の概念が身についていない

→ひたすら、数え上げをする
→そろばんやおはじきなどで、触って見て声に出して、五感をフルに使って体に叩き込む

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木製 100だまそろばん
学研ステイフル
2014-06-07






小学校入学前に、100まで数えられるようになっていれば、算数にはついていけると言われています。

②短期記憶が弱い

→メモを取る習慣をつけさせる

③視覚認知が弱い

→マス目のある計算用紙を使う
→大きなカードを使う

④数式を覚えられない

→標語にして覚える

ゲンキは「4×5=20」「4×7=28」などがどうしても覚えられず、「死後(4×5)20年したら、幽霊は成仏する」とか「しひち(4×7)さん、28歳。婚活中」とか、私が適当に作った小話で覚えました)

数をこなすしかありませんが、毎日、少しずつをコツコツさせるほうがいいです。一度に多すぎる練習問題をやらせると子供も嫌になり、より苦手意識がついてしまいます。また字を大きくすればできる、式を親が書いてあげればできる、マス目のノートならできるようなら、みんなと同じにこだわらず、本人がやりやすい方法をとってあげるといいかと思います。ただでさえ苦手な計算に、+見えにくいなどのハンディがあると、子供のキャパを超えてしまいます。学校でも認めてもらえるようなら、先生に相談してみましょう。

また生活の中でも、「あの電車は何両編成?」とか「これとこれを買ったら、いくら?」とか、できるだけ数や計算を使うようにしてみましょう。高度な数学的思考まで身につける必要はありませんが、実用的な計算はやはりできないと、本人が困ります。認知の問題でどうしても計算ができない場合は、早い段階で電卓の使い方を教えるなど(今はスマホで何でもできるし)、生きていくための知恵を身につけさせる必要もあると思います。

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

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